第10話
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代表候補生だということは当然これぐらいのことは出来る。 むしろ織斑、お前と戦ってたときは接近されないように戦っていたからな。 これが本来のオルコットの戦い方と言っていいだろうな」
「そうなのか……。 次は絶対に本気のオルコットに勝ってみせる!!」
「そのいきだぞ一夏!! 私も特訓に付き合ってやるからな!!」
「いや、箒じゃ近接戦闘になっちまうからなぁ」
「な!? 嫌だというのか!!!」
「おい、馬鹿者どもちゃんと試合を見ておけ。 友永が動くぞ」
途切れなく打ち続けたセシリア。 その疲労は計り知れないものであった。
銃撃を当てるというのは簡単な様にも思えるだろうが、それは対人でのことである。 速度域の違う対人戦なら簡単であろう。 しかし、ISを装備しての銃撃戦というのはいうなれば、ドッチボールのようなものだと言えばいいだろうか? 銃弾すら見切ることの出来るハイパーセンサーを装着し、ほぼ同じ速度域で動くのである。 相手が撃ってからでも十分かわす余裕があるのだ。
そんな相手に銃弾を当てなくてはいけない。
これにおいては経験と多少の勘、さらには計算が必要になる。 風音の動きを予測する、弾幕を途切れさせない、切り替えのタイミングを見誤らないなど、数々の計算を同時に瞬時に行わなければいけないのだ。 疲労も溜まると言えるだろう。
そんな中でも攻撃の手を緩めないセシリアは流石と言う他ない。
「惜しなぁ。 弾幕を張るっていうのはいい考えだけど、もっと効果的に張らないといけないよ……」
パンパンパンパンッ
軽い銃声。 たった4発の銃声が全てを変えた。
轟音、爆炎をあげ破壊されるビット。 風音が放った4発の銃弾は一切狂うことなくビットを貫いたのである。
「なッ!!」
「それじゃ、今度はこっちから」
驚愕に歪むセシリアの美貌。 彼女の驚きはわからないものではない。 セシリアは一瞬も休みなくビットを動かし続けていたのである。 しかし、不規則に動き回るビットを打ち抜いたことに驚愕していたのではない。 動き回る的に当てることは代表候補生になってからは何度でも訓練してきているからだ。
ならば、なにに驚いたのか。 それは……、
――4発の弾丸で、6機のビットを全て貫いたことに驚愕しているのである。
しかも、いつ持ち替えたのかわからないほど高速で、レーザーライフルからマシンガンに切り替える早業で。
「さぁ、いくよ!! 弾幕の恐ろしさってやつを教えてあげる!!!」
風音がまたもいつ持ち替えたのかわからないほど高速でレーザーライフルに持ち替える。 そのままセシリアに向けて赤い閃光が放たれた。
余りにも大きいレーザーはその威力を物語るかのように周りの空気を押しのけなが
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