第10話
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え〜宇宙には、X線とか紫外線とかあらゆる波が飛んでるんだよ。 しかも、お肌の大敵、紫外線なんてこの地球上の数千倍の濃さで飛んでることだってあるんだ。 そんなところで現行のISなんかで飛び出したら、人間へのダメージが大きすぎて……。 そうだねぇ、宇宙に出た瞬間から絶対防御が常に発動し続けて、地球へ帰還する間もなくISが強制解除、宇宙に宇宙服も着ずに飛び出すことになるね。
ま、現在の軍事用ならそんなものどうでもいいってことになるんだろうけど、宇宙に出ようって考えてるならはっきり言って現行のISは役立たずだよ。 だからこの宇宙用のISは、ビーム完全無効対策を取り付けているんだ。 あらゆるビームを完全遮断するんだよ。 すごいでしょ!」
「それではビーム兵器が一切きかないISということではないですか!! 卑怯ですわそんなの!!」
「う〜ん? でも結局誰かが行き着くところだからね。 あと何年後かには全てのISがビーム兵器無効とかになるんじゃない?」
「くぅ、そ、それではなぜ実弾も防げましたの!? こちらはビームではありませんわよ!?」
そうですわ。 ビームは仕方ないといたしましても、実弾が止められたのは納得が行きませんわ!! それをまだ聞いていませんわよ。
「そっちはねぇ。 ……ま、教えても大丈夫かな? 実弾を止めたのは……、
……、
……、
『定説理論結界』だよん!!」
ドドォン!!!
風音さんが溜めに溜めて告げると同時に、バックに『すごいね! 風音ちゃん、超天才!!!』と書かれたエフェクトが出てきましたわ……。
つ、……疲れますわ。
それにしても『定説理論結界』? 聞きなれない言葉ですわね? それはどんな常識はずれの装備なのかしら?
「聞いたことがありませんわね。 さぁ、覚悟は出来てます。 どんな常識はずれの装備なのかしら?」
「常識ハズレって……ひどいなぁ。 せめてオーバーテクノロジーって言ってよ……」
「似たようなものでしょう?」
オーバーテクノロジーは結局現在の常識から外れた先にあったりするものですわよね? 「まぁそうだけどぉ」って口を尖らせて……。 そんな困った顔もできるんですのね。 ちょっと可愛らしいですわね。
「はぁ、まぁいいや。 え〜っと、『定説理論結界』っていうのは、世界中に存在するあらゆる定説を用いた結界だよ?
さっき実弾を止めたのは、『ゼノンのパラドックス』を応用した結界ってわけ。 ゼノンのパラドックスは知ってる? どんなに頑張っても人は亀に追いつけないとされる理論だよ。 この理論結界の中では物質は運動することができないんだ。 なんたってどんなに動こうが私には届かないからね。 運動が開始することすらできなくなるんだよ。 あ〜慣性停止結界なん
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