第10話
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手が風音だということを忘れているだろう?
バンバン!!
「お? 実弾兵器に変えてきたぞ? オルコットも気がついたみたいだ」
スイッ
実弾に切り替えるまでの瞬間を狙い、うまくオルコットの射線から逃れる風音。 そうそうくらってはやれんぞと言ったところか?
バババババ!!!
オルコットの銃撃も激しさを増す。 そしてついに一発の弾丸が風音を捉える。
シュルルルルゥゥゥゥ……
「うお!! 弾が空中で静止したぞ!!」
実弾が風音を襲うが当たると思われた瞬間、それすらも不可視のバリアによって止められる。 本当にあのバリアは何なんだ?
「(くッ!? なんなんですの!? そのバリアは!!)」
「(う〜ん、ひ・み・つ♪ って言いたいところだけど、この試合を観戦している世界最強の織斑先生が教えて欲しいって、さっきからプライベートチャンネルで言ってきてるんだよね……)」
「(そうなんですの!?)」
「え!?」
「マジ!? 千冬姉」
む? なんだ一夏、箒。 そんなにこっちをじっと見て。 お前らもそろそろ学習したらどうだ? それと一夏、普段は織斑先生と呼べとあれほど行っているだろう……。
「(まぁ、嘘だけどねぇ。 今、織斑先生ってIS持ってないよ?)」
「(ムキィーーーー!!!!!)」
ほれみろ、言わんこっちゃない。 お前らもなに『騙された!!』って顔をしてるんだ? 人をからかうためだったらなんだってする奴だぞあいつは……。
「ムキィーーーー!!!!!」
なんなんですの!! 人をからかうのも大概にしていただけないかしら!!!
「はいはい、そんなに怒らない怒らない。 ちゃんと教えてあげるから」
私の怒りなどどこ吹く風と言った様子で淡々と告げる風音さん。 ふん、別に教えてはいりませんわ。
「ふん、教えてなんていりませんわ!」
「あれ? そう? じゃあ後で一夏に教えようっと。 面倒だけど仕方ないよね」
「織斑さんは知らないんですの? ……なら聞いてあげないこともなくってよ? どうしてもというのであればですけどね。 どうしてもというのであれば!」
ま、まぁ、ちょっとなら聞いて差し上げないこともなくってよ。 織斑さん……いえ、一夏さんには私からお伝えしてあげればいいだけですしね。 それならば風音さんの手を煩わせることもなくってよ。
「うぷぷ、聞きたいんじゃん。 あれだねツンデレ乙だね」
誰がツンデレですの! 誰が!!
「今ここで話しちゃったら一夏にも聞こえるから後で教えるとかないのにね。 あ〜じゃぁ説明するね。 セシリンは宇宙についてどれぐらい知ってるのかな? ……実はあんまり知らないって顔だね。
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