暁 〜小説投稿サイト〜
神と魔法とオカルトは
合宿の中で
全班試験開始っ!!
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しっ、全班あつまったな。じゃあ、準備も整ったので試験を開始しようと思う。今回素体で作った目標は班の数と同じ4匹だ。1匹目は狼型、2匹目は鳥型、3匹目はオーガ型、4匹目はドラゴン型と作ってみた。狼型と鳥型はお前たちでも楽に倒せるだろうが、オーガ型は遅い代わりに防御力と攻撃力が高いから少し倒すのが大変だな。ドラゴン型はスピードと攻撃力を高く設定したから倒すのは無理かもしれん・・・。まぁ、頑張れ。
 あと、先生はずっとこのキャンプでFSO2っていうオンラインゲームやってるから、問題が起きたら信号弾を打ち上げてくれ。
じゃあ、全班試験っ!!」

 先生の掛け声を聞いた生徒たちが一斉に行動を開始する。探査系魔法が使える2,3班はすぐさま探査を開始し、2班は湖のある南方向に、3班は荒地のある東方向に走り出す。探査系の能力がない4班は翡翠色の結晶を取り出し、上に投げる。あの結晶は力晶だろう。力晶とは駄菓子屋などで500円ほどで売られているもので、力の共鳴を無理やり押さえて結晶化したものだ。能力強度はLv1ほどしかないが、投げたり割ったりすると押さえが取れて能力が発動するという便利さから様々なところで使われている。翡翠色の力晶は探査系能力を封じ込めた結晶だ。少しの範囲なら探査できるので持ってきたのだろう。
 1班は力晶を持ってきていないので、達也の作戦を決行することにした。

「班のメンバーを全員を軍神加護で繋ぐには集中しないといけないから、僕はここから動けない。だから捜索はできないんだ。それでもいいかな?」

「いいわよ、最初からそのつもりだったし」

「私ももちろんいいよぉ」

「僕もいいよ〜」

「俺も大丈夫だぜ」

 みんなの返事を聞いた佑介は少し微笑み、足元に転がっていた大きめの石をつかみ上げ、叫ぶ!!

「武甕槌、この石をもとに今ここに軍神加護をっ!!転装!!」

 佑介の体が白緑色に光り、メンバーの頭の中にズッズズといったノイズが走る。頭に響くノイズは徐々に安定してしっかり聞こえるようになる。

(こちら、佑介です。みんな聞こえる?)

((((うん、聞こえるよ))))

(全員聞こえるみたいなので作戦を開始するよ。
全員散らばって捜索、目標を見つけたらすぐに連絡して交戦を開始する。では作戦開始っ!!)

合図を聞くと四方に向かって一斉に走り出した。
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