魔法少女
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また荒くなった息をユーノ君の話を聞きながら沈め、そのレイジング・ハートとやらを受け取ります。
「はぁはぁ……よし! 良いよユーノ君!」
「うん! それじゃあいくよ…… 「えっと……
―――我、使命を受けし者なり ―――我、使命を受けし者なり
―――契約のもと、その力を解き放て ―――契約のもと、その力を解き放て
―――風は空に、星は天に、 ―――風は空に、星は天に、
―――そして不屈の魂は…… ―――そして不屈の魂は……
―――この胸に!
―――この手に魔法を。レイジングハート、セットアップ!
【stand by ready.set up.】
ユーノ君に続いて起動用パスワードを唱え終った瞬間、膨大な桃色の光がレイジング・ハートから溢れ出します。最初は驚いて感じなかったのだが、この光……暖かい、なんとなくだがそう感じる。
「何て……魔力だ……はっ! 詠唱が終ったら、なのはの魔力を制御できる魔法の杖
そして身を守る防護服をイメージして!」
「えぇっと……」
私の魔力? とやらに驚いていたユーノ君から次の指示が飛んでくる。
魔法の杖……それに、防護服かぁ、と思いながら私は頭の中でイメージする。
魔法の杖は私がまだ小さい頃だった時に親に買ってもらった、おもちゃの杖を……。
防護服は学校の制服にテレビで観た、魔法少女の衣装を足したものを……。
「取り合えずこれで!」
そして、レイジング・ハートから放たれる光に包まれたと思った瞬間、私は自分で先ほど想像していた衣装を着て、そして手には私のおぼろげな記憶に残っていたおもちゃの杖に赤い宝石が組み込まれた杖が有りました。
「成功だ!」
と自分の姿を人と通り観て「ほぇ〜」と興味深深に自分の手に有る杖と衣装を見ていると
ユーノ君から成功という言葉が聞こえてきて、内心『良かったぁ』と安堵の吐息が出てきます。それと同時に思念体が微かに動くのが視界に入り、視線を思念体に向けます。
「ガァラララアラ!」
今まで何故か辺りをキョロキョロと見渡していた思念体は、私の存在を危険と判断したのか私の方に突進してきました。
迫り来る思念体を見て、ん? という疑問が私の中で芽生えます。
私は今、レイジング・ハートを起動させたが、魔法の使い方をまだ知らない……
「ど、どうすればいいの!?」
私の叫びを聞いても、その突進をやめない思念体の体が7メートル、4メートルと私に近づいてきます。まずい! そう思って私は防げるかどうか判りませんがレイジング・ハートで防御しようと構えます。
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