暁 〜小説投稿サイト〜
武で語るがよい!
魔法少女
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成功し、私の腕の中から降り立ったフェレットは私の正面に立ち力強い言葉で、そして、何より真剣な眼差しで私の瞳を覗いてきます。

「私はお礼とかそういうのは要らないよ
困っている人がいたら助けるのが人として当たり前の事なの……だから
私で力になれるのなら……助ける事ができるなら、私はそれを叶えたい! だから教えて! その魔法を!」

「ありがとう……えっと……」

私の言葉にお礼を言おうとしていますが言葉が詰まって、フェレットはおどおどしている
その行動に非常事態にも関わらず、私はクスリと笑みを溢してしまいます。

「そういえば、まだ自己紹介してなかったね
私の名前は、なのは、高町なのはっていいます、なのはって呼んでね」

「あ、はい、僕の名前はユーノ、ユーノ・スクライアーっていいます
えっと……僕の事もユーノって呼んでもらって構いません」

「ユーノ君っていうんだ……よろしくね、ユーノ君!」

名前を呼んだら……いや、名前を呼び合ったら友達。
それが私の友達基準みたいなものであり、何よりそれが私のポリーシーだ。
だから、名前を教えてくれたユーノ君に『よろしく』という意味を込めて膝を折り曲げ、屈んだ私は自分の右手の人差し指をユーノ君の目の前に差し出します。

「えっと……よろしく、なのは」

「うん!」

差し出された私の手に自分の小さな右手を重ねたユーノ君は、私の表情を窺がいながら
私の名前を呼んでくれました、名前の言い合い……それを実感するだけで自然と私の心が温かくなります。ですが、それは長くは続きませんでした……

「グァールルッアァァ!!」

私の20メートル後ろに獣の様な鳴き声が聞こえてきます。
それを聞いた瞬間、さっきまでの高揚感から一変して疲労感へと変って行くのを感じながら
私は再度、ユーノ君を抱え逃走します。

「ごめん、なのは……僕が魔法の事言いそびれちゃったから……」

私の腕の中でユーノ君は魔法の事を言えず、また私に走らせる破目になった事を悔やんでいました。そんな彼の言葉を聞いて、私はその言葉を否定したいと思いますが、私は今走っている最中……それも疲労困憊の時なのでそれに答えることはできません。

それから約120メートル走った辺りで、私は思念体が今どの位の位置に居るかを確かめる為にふと、振り向きます。
すると、なぜか思念体は私を追いかける事を止めて、周りに有る住宅をキョロキョロと見渡しています。……一体どうしたのだろか?

「なのは! チャンスだ、このレイジング・ハートを手に持って、起動用パスワードを唱えるんだ。起動用パスワードは僕の後に続いて唱えて!」

そう言ってユーノ君は自分の首に掛かっている宝石を口に銜え、私に差し出します。
私は走った事で
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