魔法少女
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そしてなぜか今もあの時のような感覚がピリピリと伝わってくる。
『聞こえますか……僕の声が……聞こえますか?』
「ッ!?」
また聞こえてきた! そう思い、私はベットから跳ね起きる。やはり、先ほど感じた感覚は当たっていた、そう考えながら私は聞こえてくる声に集中する。
『この声が聞こえる方……お願いです……僕に力を少しだけ貸してください』
この声……今日公園で聞いたのと同じ声だ!
『お願い……僕の所へ……時間が……危険がもう……』
そう言って声は聞こえなくなった。
あの声の主は一体誰なんだろう……私は公園で先ほどの声を聞いてあのフェレットを見つけれた。なら、もしかしたらあの声の主は、あのフェレットなのだろうか?
取り合えず、今日すずかちゃんに教えてもらった動物病院に行ってみよう! そうすれば何か分かるかも知れない。
そう思いながら私はパジャマから私服に着替え直し、私は家を後にしました。
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そして、夜の道をお巡りさんや自警団の人たちに見付らないように走る事15分……
hぁはぁと息を荒げながらやっとの思いで、私は海鳴動物病院到着しました。
「はぁはぁ……つ、疲れたの」
私は自分の息を整える為に動物病院の前で少し立ち止まります。
もう、疲れたから帰ってもいいかな? そんな考えが私の脳裏に過ぎりますが頭を左右に振って否定する。
『ここまで来たんだもん、確かめなきゃね……』
そう考え、私は動物病院の自動ドアの前に一歩進む……
「…………」
私は踏み出した足を先ほどの位置に戻し、再度一歩進む……
「…………」
だが、その行動に対して帰ってくる答えは変らない
自分の足音と呼吸音だけがこの静かな夜に響いていく……。
「にゃ、にゃはは……動物病院って、もうこの時間やってないんだね」
自分の携帯電話を開き、ディスプレイ画面に表示された時間を見ながら一人呟く……。
ディスプレイ画面には『PM20:42分』と表示されていた……。『なぜ私は家を出る前に時間を確認しなかったのだろう』そんな後悔の念が私の胸を一杯にします。
「……もう帰ろう」
私は今までの自分の行動が徒労に終った虚しさを抱きながら、回れ右をして来た道を戻ろうと一歩進んだ時でした。
―――ドッゴーン!!
―――パリンッ! ガシャン!
という轟音が左の方から突如聞こえ、反射的にそちらを向いた時でした。
捜し求めていたフェレットが何から逃れるように、跳躍し私の方に飛び込んできました。
危ない! そう思い私は中に浮いているフェレットを抱きしめるようにキャッチすることに成功します。しかし
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