魔法少女
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! と私の妄想はひび割れていく…そしてそれに比例して自分の顔が熱くなる……
「にゃあぁぁ!! 無い! 私と神田君がそんな関係に成るなんて、在り得ないの!」
私は自分の首を左右に思いっきり振り、今までの自分の考えを一度、破棄した。
そうでもしないと自分の中で、何かとんでもない事が起こりそうなためである。
はぁはぁ、と息が上がり、自分の頭に酸素がどんどんと行渡っていき、冷静さを取り戻していく。
「お〜い、なのは大丈夫か?」
1階にいるお父さんから、私を心配する声が聞こえてくる。
夜にも関わらずあれだけの声を出してしまった事を反省しつつも、自分の部室のドアを開けひょっこりと顔をだしてお父さんに返答する。
「ご、ごめんなさい、お父さん! 何でもないから心配しないで!」
「そうか、あんまり大きい声を出すと近所の人に迷惑だから、静かにするんだぞ?」
「うん、今度から気を付けるの」
やっぱり声を出しすぎてしまったようだ。
私はお父さんに軽く謝り『もう、神田君の事を考えるのは止めよう』とため息を吐きながらドアを閉めようと再度ドアノブに手を掛けた時である。お父さんにお母さんが何かを語りかけている声が聞こえてくる
「士郎さん、なのはもそういう年頃なんですから、多目にみましょうよ」
「そういう年頃? どういう事だい、桃子さん?」
お母さんの発言を聞いて、閉めようとしたドアがピタッと止まり。
私はお母さんの話に耳を傾ける
「うふふ、女の子って時々気になる男の子の事を考えて、周りが見えなくなる時があるのよ。だからなのはも気になる男のk「お母さん! なのは、そういうのじゃないからね!!」…あらあら」
お母さんの話を聞いていて、我慢できなくなった私はお母さんの話を中断させるかの様に割り込んだ。まぁ、確かにお母さんの言い方はどうであれ、私は確かにさっきまで神田君の事を考えていた……だが、それは興味や好奇心といったベクトルでの話しだ。
今お母さんの言っている、話はどう考えても恋愛系のベクトルに違いない……。
「なのは、大きい声を出すのはやめなさい」
「う!……ご、ごめんなさい」
私はまたもやお父さんに怒られてしまい、トホホ……と思いながらようやく自室のドアを閉じた。部室に戻った私は今日何度目かになるため息を吐き、ベットに倒れ込んだ
『もう、神田君の事を考えるのはやめよう……精神的に疲れる』と頭の中で再度唱え、今度はフェレットのことを考え始める
あのフェレットを見つける時、私は確かに何かの声を聞いた
アリサちゃんやすずかちゃんは聞こえなかった様だが……私には『助けて』という声が聞こえたのだ。
それも、こう……頭に響くという感覚なのだろうか? 兎に角そういう感覚がしたのだ。
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