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FAIRY TAIL〜忍術を使う魔導士〜
第4話 楽園の塔に降りた英雄2
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よりも皆。」
「ん?どうしたんだよショウ。そんなに改まって。」
「実は僕、提案があるんだ。」
「「「「「提案?」」」」」

何だろう?その提案は?
俺はショウがその提案を言った時、自分の耳がおかしくなったと一瞬思った。

「うん、その提案は……皆でここから『逃げる』ことだよ。」
「はぁ?」
「つまり、それって……」
「にゃあー?」
「ショウ、お前まさか…!」
「『脱走』するということか!?」
「うん。」
「おいマジかよショウ!?」
「もしばれでもしたらどうなんだよ!?」
「大丈夫。もう抜け道は作ってあるよ。」
「ショウ…。」

ショウが言い終わると、エルザとミリアーナは意味が分かったのか、震えていた。
けど、決してこの二人が弱虫というわけじゃない。
今まで何かといえば鞭をうたれ、傷つけられた。怖がるのは当然の反応である。
そう思いながら俺はショウに聞いてみた。

「ショウ、それは100パーセント成功するのか?」
「大丈夫だよ。神官の誰にも抜け道の事は張れてないよ。」
「ショウ…」
「それに僕、もうこんな生活は嫌だ!毎日重い石を運んでは積み立てる。ミスをすれば鞭で打たれて、何もしなくても鞭で打たれる……。こんな生活はもうまっぴらだ!」

ショウはそう言いきった後、目に大粒の涙を溜めた。
毎日が苦痛な日々。自由のない日々。いつ殺されるか分からない日々。
俺達もショウと同じ日々をおくってきたから、気持ちは痛い程分かる。
だから、俺はショウの意見に賛成だ。しかし、周りの皆が承諾してくれないとこの脱走の意味がない。

「「「「「……。」」」」」

皆も黙ってしまった。皆も俺とショウと同じ意見かもしれない。
けど、失敗するとどんな目に合うか分からない。下手すれば死ぬかもしれない。
皆がそう思った。

しかし、ここでシモンの一言により、その不安も消しとんだ。

「俺はのるぜ、その話し。」

「シモン!?」

シモンはその口に笑みをうかべていた。

「どうせこのままじゃ一生やつらに奴隷としてこき使われんだ。
ここで一発賭けんのも悪くねぇ。 」

「…なら、俺もだ!」

「にゃあー。ウォーリーが賛成なら私も。」

「お前ら…。」

どうやらこの三人は賛成らしい。
残りはエルザのだけだ。

「エルザはどうなんだ…?」

「……。」

どうやらかなり迷っているようだな。本当は行きたくはない。けど、皆が行ってしまうといったところか。
俺はエルザに一つの提案を言おうとした。

「エルザ、別にむりしなく「ジェラール。」…なんだ?」

「ジェラールは、脱走について賛成なの?」

「…あぁ。賛成だ。」

「そう……なら、私も行く。」

「エ
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