暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
10話:話す事は絶対必要
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言ってみろよ。別に聞いても俺達に損はないと思うけどな」
「「…………」」

そう言うが、二人は顔を崩さず黙ったまま。
たく、本音よりプライドってか?俺はあきれて頭を少しかく。

「ま、アンタらが関わるなっていうんだったら、そうするが……」
「「え?」」

急に手の平を返したような言葉に驚く二人。ユーノも、ユーノから説明を受け理解したであろうなのはも驚きを見せる。

「少なくとも俺は奴らを…怪人達を倒す為に動くからな」
「なっ!それではいずれジュエルシードに関わるじゃないか!?」
「知った事か。俺がそう決めたんだ、指図して欲しいことじゃない」
「何!?」

怒りに身を任せてか、クロノは俺の前にズカズカと歩いてきた。そして俺の胸ぐらを掴むと、そのまま俺を持ち上げた。

「貴様、僕がさっき言った筈だ!ジュエルシードはとても危険で、民間人に関わって欲しくないと……」
「なら聞くが、お前らには今回の件を穏便に終わらせるだけの力と、怪人達と戦えるだけの戦力はあるのか?」
「っ、それは……」

俺の言葉に弱々しくなったクロノは、掴んでいた胸ぐらを離し、俺は萎れた服を少しばかりのばす。

「少なくとも、俺に瞬殺されたような奴らが敵うような敵ではない事は確かだ。それとも、お前ならあいつらに対抗できるとでも?」
「ぐっ……」

またしても痛いところをつかれたように後退するクロノ。
そのとき、少し諦めたように艦長が口を開く。

「…わかったわ、士君」
「!?艦長!」
「ここまで言われてしまっては仕方ないわ。あなた達に、今回の事件の民間協力者として、協力を要請します」

もう仕事に向き合うような鋭い目線でこちらを見ながらいう艦長。俺の横に移動していたなのは達は、少し目を合わせた後、艦長に目線を戻す。

「わかりました。ぜひ、協力させてください」
「お願いします」

そう言うと、二人そろって頭を下げた。艦長はそれを見た時、一瞬優しい目になるが、すぐに戻し俺の方を見てくる。

「それじゃあ、あなたは?」
「…俺も協力してもいいが…条件がある」
「この期に及んでまだ何かするつもりか!?」
「止めなさいクロノ。それで、条件とは?」

俺の言葉にクロノはまた声を荒げる。艦長はそれをなだめるように言って再び俺に向き合う。

「なに、そんな難しいことじゃない。ただ俺となのは、ユーノがそっちに協力する代わりに、なのは達はジュエルシードの回収を、俺は怪人共の始末を優先する事とを約束してくれればいいだけの話だ。あ、それと俺達が命令を無視してもそれなりの理由があるときはお咎めなしってことで」
「ん〜、それはちょっと難しいわね…」

俺の提案に少し声をうならせる艦長。ならばと思い、俺はさらに提案をする。

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