ナイトハルト・ミュラーの災難
ナイトハルト・ミュラーの災難 T
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此方は薄い水色の清楚な衣装を着たヘネラリーフェが写っていた。
「その写真は人に見せるなと言った筈だ、リーフェ!」
ミュラーは慌てて端末を引ったくろうとするが、ビッテンフェルトによって阻止される。ビッテンフェルトのその行動に提督達は心の中で褒め称えると、じっくりとその写真を見た。
「よく似合ってるじゃないか。」
と、ルッツ。
「軍服より似合ってるぞ。」
ニヤリとしながらファーレンハイトが言う。
「それは褒めているのですか?貶しているのですか?」
「卿の想像に任せる。」
「…………」
「何故、この道に進まなかったんだ?」
とワーレン。
その問いにはミュラーは何も答えず、ただ微笑んだ。
「あまりフロイラインとミュラーは身長が変わらないな。」
と、ミッターマイヤー。
「ナイトハルト兄様は士官学校に入学した頃は私より少し大きかっただけなんです。」
「フロイラインは女性にしては身長が高いですからね。」
と、(身長に関して超敏感な)ミッターマイヤー。
「ええ。まあ、結局10cm位差がついちゃいましたけど。」
「そうですか。」
「あ、そういえば今日、士官学校に行ったの。それで、ちょっと兄様に見て貰いたいのがあるんだけど…」
「なんだい?」
「私の友達のお兄様が士官学校の教官をなさっているんです。それで、ちょっとお会いしに行ったんですけど、その方から預かった物があるんです。」
そう言うと、ヘネラリーフェはごそごそとバックから大きい箱を取り出した。
「正確に言うと、その方からではなく退職なさった先生からその方が預かり、私の手元に来たんですけど……」
「その退職なさったという教官のお名前は?」
とミッターマイヤー。
「確か……クレメンツ先生、とか仰っていました。」
「あのクレメンツ教官か!?」
心底驚いた表情でミッターマイヤーは言った。
「ご存知なのですか?」
「ああ、戦術理論の教官だった。授業が上手くてな、生徒に好かれていたぞ。」
と、ビッテンフェルト。
「あの士官学校の中では、一番まともだった。」
と、ロイエンタール。
「で、何が入っているんだ?」
とルッツ。
ヘネラリーフェの隣に座っていたミッターマイヤーが代表してその箱を開ける。
「「「「「!!!!!!!!」」」」
そこに入っていたのは……
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