第五話 同盟
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す。以後お見知りおきを。それと、僕の隣に居るのはピエール=ジョゼフといいます。一応、若輩者の僕のアシスタントをしてもらうために連れてきました」
「マーシャルから紹介を受けた、ピエール=ジョゼフと申します。以後、よろしくお願いします」
「私は、ウィル・オ・ウィスプ<梶[ダー、ウィラ=ザ=イグニファトゥス。よろしく」
「僕はペルセウス<梶[ダーのルイオス=ペルセウスだ。以後、よろしく。それで、同盟はいいが、具体的にどんな内容なんだい?」
各々の紹介の後、ペルセウス<梶[ダーのルイオスが単刀直入に訊いてくる。マーシャルこと勝は営業スマイルを浮かべながらコミュニティのリーダーである二人を一瞥し、口を開く。
「単純な内容です。僕たちのコミュニティは超が付くほどの少数精鋭です。よって、ペルセウス≠ノは人材派遣と、こちらが窮地に陥った場合に駆けつけてくれることを要求します」
「見返りは?」
「手練れた者が必要になったとき、可能な限りの戦力を投入して、ペルセウス≠サポートします」
「却下。こっちが何時も人材派遣しているのに対して、そんな一時の精鋭貸し出しは割に合わないでしょ。それに、僕たちだってエクリプス≠フ窮地に駆けつけなきゃいけないんでしょ? どう考えても無理だね」
ルイオスの言葉はもっともだった。この条件では圧倒的にペルセウス≠フ不利益になる。彼らには隷属させた星霊という武器があり、更にルイオスはエクリプス≠ニいうコミュニティの実力を知らないのだ。同盟が結べないのは、初めから目に見えていた。
だからこそ、エクリプス≠ヘ今回、ペルセウス≠ェもっとも食付きそうな交渉材料をしっかりと持ってきた。そして、交渉成功率を高める策も使用した。今がそのカードを切る絶好の機会だと思い、マーシャルは口元に微笑を浮かべて話を続ける。
「では、人材派遣は要りません。窮地に駆けつけてくれるだけで結構です。ですが追加条件を加えます。ペルセウス≠フ所有している鍛冶神・へパイストス≠フ神格を使って、僕たちが持ってきた素材を片っ端から加工してください。分け前は、こちらが八、そちらが二です」
それを聞いて、ルイオスは呆れた様に溜息を吐き、肩を竦めて言った。
「話にならないよ。つい一か月前に出来たコミュニティが、果たして鍛冶神・へパイストス≠フ神格をもって加工するほどの材料を――」
「太陽石(サンストーン)=\―今はこれが精一杯ですが、鍛冶神・へパイストス≠ルどの神格がなければ、十全の力を発揮出来ない鉱石なのは確かです。何せ太陽の恩恵を秘めたものですから。並の人間が加工しても、その秘めた力は一割すら出ない。僕たちエクリプス≠ナあれば、これを手に入れることは十分に可能です」
「
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