第七話 初めての異世界人が王族って……
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湯気(ゆげ)が出てもおかしくないほどの赤面状態だ。
どうしたんだろうと思っていると、気がついた。
オレが頭を撫でていたからみたいだな。
「ぁ……あう……」
恥ずかしそうに目を細める。
いや〜思っただけのつもりだったが、無意識に手を伸ばしていたとは、恐るべしクィルの小動物オーラ!
「わ、悪い!」
というかいきなり女の子の頭を触るのは駄目だよな。
もしかして、怒らせてしまったかと不安になる。
「ご、ごめんな」
闘悟が手を離すと、何故か少し物足りなさそうな表情が見えたが、気のせいかもしれない。
未だに真っ赤な顔をしている彼女に聞く。
「と、ところで、その王族がどうしてこんなトコに?」
この空気を変えるために話題を振る。
「え……あ、そうですね。そのお話でした」
どうやら彼女も正気に戻ったようだ。
「じ、実はですね……」
クィルが言うには、宮殿で世話をしている生物が、最近元気が無いらしい。
どうやら、何かの病気にかかっているらしく、診断してもらったところ、治すにはこの森にある『フワの実』という木の実が必要とのこと。
そして、話をよく聞いてみると、その『フワの実』は先程闘悟が食べようかどうか迷っていたあの木の実である。
いや〜都合のいい話だ。
そのことをクィルに教えると、嬉しそうに場所を聞いてきた。
闘悟は木の実のあった所まで彼女を案内する。
そして、幾つか採って彼女に渡してやった。
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