第3話 楽園の塔に降りた英雄
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!貴様のせいで、開発が遅れたらどうするんだ!」
バッ!
「ご、ごめんなさい!」
私は謝ったが、神官は私のことを無視して鞭を持った。
そして神官は手を振り上げ、私は目をつぶった。そして、神官が鞭を打とうとした瞬間……
ヒュッ!
ドスッ!
「ガハッ!?」
プシュウゥ……。
「お、おいっ!?どうしたんだよ!?」
ザワザワ ザワザワ
ザワザワ ザワザワ
「…あ、あれ?」
いつまでたっても痛みはなく、そのかわりに神官の短い悲鳴と噴水のような音、そして周りにいる騒ぎ声が聞こえてきた。「刺された!」など「どこから飛んできた!?」などの声ばかりだった。
「おいっ!どうした!何を騒いでいるんだ!」
そしたら騒ぎを聞いたもう一人の神官がやってきた。
その場に神官はやってきた神官に事情を慌てながら説明していた。
「知らねぇよ!?いきなり目の前の奴が、首を刺さされたんだよ!?」
「何を言ってんだお前は!そんな訳がないだ…なっ!?」
やってきた神官は、驚いたように声をあげた。
私は目をあけて、下を見た。
「……え?」
そこには、首から血を噴水のように流しながら死んでいる神官が目の前にいた。
「何だ!?これは!?」
私はその神官を見た瞬間、首に刺さっている短剣のような物に目がいった。
その短剣は、神官達が持っているような宝石などのついているような綺麗な短剣ではなく、黒くて刃の部分がトランプのダイヤのような形をした、とても質素な物で、まるで投げる事に特化したような形をしたものでした。
「エルザッ!!」
「…っ!?ロブおじいちゃん!」
私がそう思っていると、私の大事な家族のロブおじいちゃんに呼ばれた。
ロブおじいちゃんは息をあらげながら、私の方へ走ってきた。
「大丈夫かい!?どこも怪我してないかい!?」
ロブおじいちゃんは優しく、いつも私の話を聞いてくれる。
今も私の事をいち早く心配してくれた。
私はロブおじいちゃんに心配をかけさせないため、
「うん!大丈夫だよ!」
と、笑顔で答えた。
「そうかい…よかった…。」
ロブおじいちゃんは安心したのか、私の目の前で膝をついた。
すると神官から、
「くっ…まさか侵入者がいるのか……おいっ貴様ら!その石材を置いた後、各自の牢まで戻っておけ!」
そういうと二人の神官は死んでいる神官を担いで、この場からいなくなった。
「よしっ!なら早く終わらせて、休もうぜ!」
「「「「「おぉ!」」」」」
周りの人達は掛け声と共にせっせと石材を運び、自分の牢へと帰っていった。
私はロブおじいちゃんに手を引かれながら、自分の
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