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ソードアートオンライン 赤いプレイヤーの日常
二話〜依頼〜
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「えっと、あのことっていうのは、とある事件のことでして、私たちがキリトさんをここにお呼びしたのも、それに協力していただけたらと」

 なんと、気になっていた理由がだいぶ明らかになった。
 となれば後は、その事件の内容だけだが……とかそんなことを考えさせる暇なく、ティーナは間髪入れずに続けた。

「ではキリトさん。単刀直入に聞きます」

 今までの少しばかりおちゃらけた空気が一気に冷めていくのを感じる。不思議と緊張感があおられる。そうさせる何かを発しているのは、間違いなくティーナだ。
 そのティーナが、慣れているのか全く動じないアスナとクラディールを後ろに従え、一つ深呼吸をしてからまっすぐ俺の目を見据え、問うた。

「この私たちの、いえ、この《アインクラッド》に生きるすべてのプレイヤーの依頼、引き受けていただけますか」
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