第四章 空白期編
第九十一話 『士郎 VS 志貴によるガチバトル』
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厄介と言っても過言じゃない。
「いくぞ! 赤原を往け、緋の猟犬! 赤原猟犬!!」
赤い魔弾が志貴に向けて放たれる。
あれはあきらかに殺す攻撃だ。真名開放までやっているのだから。
「宝具の真名開放やっちゃった!?」
みんなが叫ぶが私は慌てない。
あれでも倒しきれないのは私は知っている。
志貴は魔眼殺しの眼鏡を外すと、
「モノであるならなんであろうと…殺す!」
ザンッ!
やはりというべきか当然とも言うべきかフルンティングを切り裂いてしまった。
それで切り裂かれて消えていくフルンティングに目もくれず士郎はまた干将・莫耶を投影して志貴に向かって駆ける。
「やはり宝具すら切り裂くか! このインチキな魔眼め!」
「貴様の方こそ無限に剣を作り出せるのは卑怯だろ! 近寄れないじゃないか!」
二人は互いに悪態をつきながらも攻めの姿勢を緩めない。
そう。これこそ二人の戦いのジレンマ。
志貴は基本すべてが接近戦でしかない。しかし圏内に入ったが最後、その魔眼が待っている。
だから士郎もうかつに近寄れないから中距離から矢や剣を放つしかできない。しかもそれらも魔眼で切り裂かれてしまうからたまったものではない。
だいたい志貴の動体視力はおかしいのだ。
通常の人間の何倍もの体の動きをするしまるで獣じゃないかという動きすらする。
だから唯一の弱点とも言えるスタミナ切れを起こすのを待つしかないのだ。
さらに言えば伊達にサーヴァントじゃないのだから普通の人間との体力の違いがはっきりとしていてそのスタミナ切れもかなりの消耗戦をしないと起こさないので厄介極まりない。
だから人間である士郎の方が先にスタミナ切れを起こす可能性だってあるのだ。
まさにイーブンの戦いをしているのである。
◆◇―――――――――◇◆
Side 衛宮士郎
くっ…!
やはり志貴とは戦闘がしにくい。
近寄れば獣のような体術と直死の魔眼が待っているからなかなか近づけない。
ここはやはり物量にモノを言わすしかないか?
「いくぞ!」
心眼で思考を巡らすが志貴は構わず近接に接近してこようとする。
ならばここは一度徹底的に打ちのめした方がこれからの為になる。
ならば…!
「停止解凍、全投影連続層写!!」
剣軍を出現させて志貴に向けて放つ。
それによって志貴は動きを止める。
そして連続してソードバレルを展開しながらも私は詠唱に入る。
「―――I am the bone of my sword.」
「ぬっ!?」
志貴が警戒する。
その隙をつく!
干将・莫耶を投影してそれを何度も回転させて
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