第四章 空白期編
第九十一話 『士郎 VS 志貴によるガチバトル』
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中、士郎と志貴はそれでも無言。
しかししばらくして二人は同時に立ち上がり、
「いつぞやの決着をつけるのもいいかもしれないな…」
「そうだな。結局士郎には生前負けはしなかったが勝てもしなかったからな」
「お互い因縁も恨みも賭ける想いもない純粋な決闘…昔の私なら『ハッ…』と笑い飛ばしただろうが…」
「それは俺とて同感だ。決着をつけたいと思うのも案外悪くないな」
こうして士郎と志貴も互いに決闘を承諾した事によりかねてより計画されていたどちらが強いのか決定戦は開かれることになった。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・S・高町
なにやら八神家を中心にして催し物を開くということで私達は全員(誰が来るかは察してくれるとありがたい)海鳴の裏山に呼ばれた。
まだなにをするのか聞いていないのではやてになにをするのか聞いてみると、
「あ、それがな。士郎と志貴、どっちが強いかでの決着を着けるということなんよ」
「え…? 士郎と志貴が? 本気なの?」
「うん。それと当然殺しは御法度。でもそれ以外ならなにをしてもええというルールや」
「うーん…ま、殺し合いじゃないんなら、別に構わないのかな?」
私はそう結論づけた。
見ればすでにランサーとアサシンは二人の戦いを酒の肴にしようと酒を用意している始末である。
ま、別に構わないけどアリサももっとアサシンに酒の制限を付けたほうがいいと思う。
そのうち酒蔵がなくなるわよ?
「しかし士郎さんと志貴さんの戦いか。一剣士としては実にいいものを見れそうだ」
「そう思うか。恭也殿」
「そうですね、キョウヤ。シロウの本気、見させてもらいます。修行の成果、存分に発揮してください」
恭也兄さんとシグナム、アルトリアが想いを共感できたのか三人で今か今かと始まるだろう戦いを注目している。
「士郎さんだから強いんだろうね」
「そうだね、なのは」
「私は士郎さんを応援するよ。フェイト!」
「…アリシア、あんた実は士郎さんの事好きなんじゃない…? でも、そうね。士郎さんはシホと同格なんだから強いでしょうね。体格のハンデもないしね」
「そうだね、アリサちゃん」
なのは達はいい戦いが見れると思いワクワクしていた。
やっぱり殺し合いじゃないと思えば観戦できるのね。
そして木がなく開けた広間で士郎と志貴はお互いに向き合い気合を入れているところであった。
「さて、それじゃ見させてもらおうかしら。私も関係しているし士郎には勝ってもらいたいのが本心ね」
『それじゃこの裏山だけ結界を貼らせてもらうよー。一般人が見たら大変だから』
エイミィさんのそんな声と共にこの空間だけ結界が展開された。
「…さて、お膳立ても整った。勝ち負け恨みなしの決闘、
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