追想〜決戦、悪神と巨人王〜
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「だあらっしゃぁぁぁぁぁぁ!」
高く上昇した後翅を折り畳んで急降下し、全体重が乗った白色の一撃が巨人を一刀両断する。英雄剣単発重攻撃『メテオ・ストライク』奇襲が成功し簡単に一体仕留めたが、この一撃で全てのターゲットが俺に移る。・・・・・・・無論、大人しく狩られるつもりは毛頭無いが。
「来たぞ・・・・・・白い聖騎士だ!」
一撃の下巨人を倒した俺の姿を見て、妖精達の士気が上がる。巨人達の駆逐速度が目に見えて上がっている。煽るのは、得意だ。
「行くぞ!全員まだまだ気張れよ!」
おーし、煽れてる煽れてる。
「おいクラディール!助けてくれたのは良いとして、何だよあのばかでかいやつ!」
クラインが飛び寄って(今俺は空中に居るのでこう表現した。)俺を問いただす。只今俺達を地上へと救出してくれたスルトさんは数十体の巨人達と相対してちぎっては投げちぎっては投げの大活躍である。
「ぬぅん!」
腰に差していた剣を横一文字に振るうと、その刀身にまとわりついていた炎が鞭状に伸び群がっている巨人達を薙ぎ払う。つーか焼き払う。高火力過ぎるだろスルト様。確かに火属性って感じだけどよ。
「行くぞ!スルトに続いて進撃するんだ!」
二体の巨人を二刀で難なく切り刻みながらキリトが指示を飛ばす。決して低くない戦闘力を持つ巨人を二体同時に相手しながら指示を飛ばす辺りがこいつの実力の高さが伺える。
降り下ろされる大剣をかわし、懐に滑り込むと両手に握った長剣を走らせる。斬り、突き、抉り、斬り刻む。英雄剣八連撃スキル『コスモ・ブレイザー』。
「これで・・・・・・・ラストォ!」
ラストの斜め斬りが巨人を両断し巨人の群れは駆逐された。・・・・・・ただ一人、リリーナとアスナが仕留め損なったという、あの男を除いて。
「やぁ。初めまして、俺。」
圧倒的な、殺意の奔流。
今すぐ俺と言う存在をこの世界から消し去る。そんな強すぎる意思が俺に向かって矢の様に放たれる。
俺が剣を構え、飛翔しようとした、その前に。赤黒い巨大過ぎる弾丸が、奴に向かって突撃していた。十メートルを優に越える大剣を、奴は片手で握った大剣で受け止める。片手だけで握っているのに、奴はスルトのそれと拮抗していた。
「やはりか・・・・・・やはり貴様が全ての元凶かぁっ!ロキィィィィィィィ!」
スルトの怒りの雄叫びに答えるかの様に刀身が燃え上がり、爆発的に膨張した火球が奴・・・・・・・ロキの全身を包み込むが、その火球はロキの黒い服を軽く焼いた程度だった。
「よせよスルト。お前じゃ俺に勝てないよ。」
「そんな事・・・・・・やって見なければ分からんだろう!」
一旦距離を取り、スルトは大剣を大上段に振り被ると、一気に振り下ろした。刀身
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ