32*逃走中
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れは、私達の負けですかね。まぁ、相手が相手だからさほど不思議ではない、か」
「……ああ、だがまさかナルミがここで捕まるとは……少しこっちも警戒しとけば」
もうあれだ、神速で振り向いたね。
そして振り向いた先にはバリスとイノムさんが。
「……いつから?」
「その娘がナルミに口づけをする所から」
………熱い。
顔がめっちゃ熱い。
今なら恥ずかしさで死ねる。
「とりあえず、訓練終了を伝えるか」
「ああ、なら私がやろう」
イノムさんはそう言うと、どこからか拳大の緑の石を出して、それに口を近付けこう言い出した。
「全小隊長に告ぐ、聞き次第部下に伝えろ。訓練は只今を持ち終了した。勝者は第三王女近衛隊所属シルバ・ランド……」
そこまで言って彼女は、今にも羞恥で悶死しそうな自分を見てニヤリと笑った。
あ、やな予感。
「間違えた、修正する。勝者は第三王女近衛隊所属ハセガワ・シルバ。彼女はナルミを捕まると同時に唇まで奪っていった。そしてこいつらは抱き合うように「ちょっとまてぇぇい!!」
自分は即座にその石を強奪して、それに訂正のための発言をする。
「今の嘘!偽り!でたらめ!変な悪ふざけを信じたらだめだからね!!」
「おいナルミ」
「黙れスカポンタン!そもそも自分らまだ結婚しとらんし!まだ彼女はランドルフだから!!」
「だからナルミ、聞け」
「shut up!諸悪の根源!あなたに発言の権利は「だから一回聞きなさい!」何だよじゃあ!逆切れ格好悪いよ!!」
くそっ!
なんでこいつはこんなに……
「まぁ、やりたいのはいいけどさぁ。それ、魔力与えないと通じないよ?」
「はへ?なら今は?」
「ただの石。ついで言うと、魔力がないナルミなら使えない代物」
マジですか。
早く言えっての。
あれ?てことは……
「……今までの自分の訂正は?」
「届く訳がない。ただのでっかい独り言」
「……だれか訂正をお願いします」
そう自分が言うと、あの二人はニマニマしながら微動だにせず、後ろを見るとあの40人は忽然と消えている。
いまだに自分に抱き着いてゴロゴロ言ってるシルバちゃんは論外。
は、ははははは……
オワタ……。
**********θ☆
その後の話をしよう。
「ナルミ、おめでとう。こんな器量よしそうそういないぞ」
「ナルミ!式はいつあげんだ!?」
「さすが私の娘ね。ナルミさん、シルバを幸せにしてあげてね」
「よし、皆さん一回落ち着こうか」
あの直後、自分はエリザの部屋へと呼ばれ、そこへ行くと王族三姉弟とランドルフご夫妻プラス兄がおられました。
理由はもちろん
「エ
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