32*逃走中
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……ふむ。
声を似顔絵に変える能力は意外に使えるな。
廊下に声をはっつけたら見事にみんないなくなった。
……どっかにテレポートしたほが早かったな、これ。
まぁとりあえず、誰もいなくなった事だし普通サイズに戻り、窓を開け放ち
さぁ、あいきゃんふらい!!
……この調子に乗った大空への飛翔が今日の自分最大のミスだと言うのに気が付くのに、さほど時間はかからなかった。
*********…☆
何が起こった?
「いたぞ!西の空だ!!」
一体全体何があった?
「手加減するな!相手は不死身の闘神だ!遠慮したら死ぬと思え!!」
どうしてこうなった!?
「第三火炎魔法隊と第二疾風魔法隊はそのまま追え!第三流水魔法はそれの補助!他は各自先回りをして罠を張れ!!」
何が一体どうしてこうなった!?
……おわかりのとおり、自分は今限りなく追い掛けられている。
最初はやたら城の周りでせわしなく動く兵士達を見て、何をやってるのかと近付いた所いきなり大声を出されてワラワラと兵士達がやってきたのである。
しかも矢やら魔法やらの雨霰の贈り物付きである。
これは泣きながら逃げるしかない。
「ちょ!待って!話せばわかっこら魔法やめぃ!自分がいったい何をした!?」
うん、情けないのはわかっている。
だが言わずにはいられないのだ。
「構うな!日が沈むまでに意地でも捕まえろ!!」
「「「はい!」」」
「構え!見逃せ!!魔法をやめて!!」
くそぅ!
マジで自分が何をした!?
何か!何かこの場をしのげるモノは!?
ええいままよ!!
「速効魔法『終焉の焔』発動!!」
自分はその場にいきなり止まり、そういいながら、カードを翳すと黒い煙みたいなトークンが二体出現。
それに伴いビビる兵士達。
だがしかし。
「怯むな!攻撃しろ!!」
そう誰かが言うと、再び炎やら雷やら風やらが恐ろしいくらいに飛んできやがる。
バトルフェイズ後に発動したつもりだったのだが、まあいいや。
「カウンター罠『攻撃の無力化』!!」
自分が叫ぶと全ての魔法が空中に出来た穴に吸い込まれて、消えた。
だがさすがにそれくらいではもう皆さんは驚いてはくれないようで、少し距離をとりながらも自分の出方を伺っている。
そしてその隙に自分は
「フィールド魔法『ダークゾーン』発動!!」
直ちにに魔法を発動させる。
すると今まで晴れていた空に、いきなり雷を纏いながら渦巻く不吉なまでに黒い雲が発生してきた。
こうなりゃもうこっちのもんよ。
自分はさも仰々しい動きと声で、威嚇しながらこう述べる。
「今再び、五千年の時
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