31*謎の増援
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た!!」
「なん!でやねん!!」
パッシーン!
「きゃう!」
そしてこの妄想少女を誰かどうにかしてほしい。
とりあえず手にしていたハリセンで頭を叩いておいたが、これでどうにかなるとは考えない方がいいだろう。
その証拠にほら、頭を抱えながらもなぜか顔を赤らめている彼女が……
ん?赤らめている?
「うぅ〜……痛くです、照れないで下さいよ。……でも、先生の愛のムチはなんか痛気持ちいいような……」
「ムチでなくハリセンだよ。そして君はそっちの属性かい」
……マジでこの娘は将来どうなるんだろう。
そんな感じに猫みたいにゴロゴロ言ってるシルバちゃんの将来を案じていると、後ろからバリスに声をかけられた。
「ナルミ、いや不死身の闘神。折り入って話しがある」
はいまた名前が増えてるー。
「……なんね」
「俺と闘え!!」
「だが断る!!」
こいつはワンパターンすぐる。
いい加減あきた。
だが、ここでそのパターンに変化が起こった。
「なら、俺に闘いと言うものを教えてくれ!!」
「は!?」
自分がバリスの言った事をよく理解できないでいると、エリザがバリスの膝の裏を
「えいっ!!」
「のっ!?」
所詮膝カックンである。
「兄様、ナルミは今私専属物理学講師です。勝手にそういう事を申し込むのはやめていただきたい。まぁ勝手でなくても兄様ならお断りですが、べーっだ」
なんか、エリザのバリスに対する扱いが酷いな。
この二人喧嘩しとんのか?
「クッ……いや、そこをなんとか」
「ナルミ自身が断ったのですから、あきらめてください。ほら、帰った帰った」
しっしと虫を追い払うように手をはらうエリザ。
それに悔しそう見るバリス。
しかしバリスは次の瞬間、悪い事を思い付いたような笑顔を見せ、こう言ってきた。
「そうか、ならナルミは俺に負けるのが怖くて勝負を逃げたという事でいいんだな」
あ、別に自分はそれで……
「いくら王子様でもそれは聞き捨てなりません!」
「ああ、これは兄様から私達への侮辱と見なして問題あるまい」
「ナルミ!!」
「先生!!」
あ、激しく嫌な予感。
「「この挑戦、絶対勝って下さい(くれ)!!」」
まっすぐにこっちを向く二人の娘。
なんか変な空気が流れてくる。
ぶっちゃけ堪えられん。
従って、この状況から解放されるとっさの方法をとるのは人間として仕方がないといわざるおえない。
そして自分もそんな人間、自分の本能に従い、
「……しばらく自分は消えますので……皆様サヨウナラ!!またいずれー!!」
キレてる二人を残して、全力ダッシュで廊下に
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