31*謎の増援
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あった。
「……なに?」
「おまえ、男の中の男だわ。もしかして心が愛と優しさで出来ているとか言わないよな?」
「はぁ?」
なにこいつ、いきなり。
「おまえなにがいーたいの?」
「いや……わからないか?」
わからんから聞いとんじゃワレ。
そんな自分の反応に、困惑したようすのバリス様。
そしてその彼に近付く姉妹の姿が
「バリス、こいつは絶対わかっていない」
「ですね。さすがはナルミと言った所ですか」
おまえらそれは侮辱ととらえてよろしいでしょーか?
「だから、何が言いたい」
「……つまりこいつらは、おまえのあまりに寛大で慈悲深い言葉に感動したって事だ」
「ついでに言うと、彼らのために本気で怒った事も原因の一つだな」
は?
「……わぁー、おもしろーい。こんなおもしろいじょーだんはじめてだぁ。あはははは」
「冗談じゃなく、真面目にそうなんだが……」
真面目って、あんな遠回しに迷惑だと言った言葉の何に感動する要因があったんだ?
「這い這い、ワロスワロス。で、マジな話しなんなん?」
「いや……マジもなにも……もういい」
「……エリザも苦労するね」
?
なんなんだ?
よくわからない王族3兄妹との会話をして、正直反応に困っていると、自分の腕が誰かに引かれた。
まぁ、犯人はもちろんシルバちゃんであるが。
「せ、せんせぇ……ヒクッ……」
彼女はうるうるしながら、縋り付くように腕を引っ張り自分を見上げている。
……かわい。
とかマヌケな事を考えていると、シルバちゃんが爆弾を投下した。
「……この子達を……雇いましょう!」
「はい?」
「……先生は今は候爵です。そして新しくお家が高民区にできるじゃないですか。だから先生が彼らを雇って、お家に住まわせて、もちろんお給料も払います。今彼らに財産はありませんが、やりたい事を見つけてそれのためにお金を稼ぐ場所を与えればいいのです!貴族の、しかも候爵なら従者が40名いようが50名いようが問題はありません!!」
ああそうか!
てバカヤロウ!
「ちょいまち!いくらなんでも40人を養うほどの財力なんて持ち合わせていないし、これからもそこまで儲ける事が出来る自信が「それなら問題ないぞ?」問題大有りじゃ、アホですかイノムさん!」
人の話しの腰をへし折りやがって。
くだらないこと言い出したら、あんたの妹が毎日大量の宿題に涙することになるぞ。
「む、アホとはなんだアホとは。と、そんな事より、金の事なら問題ないぞ。今回ナルミのおかげで、サザールスからはじまりいろんな不正を働いていた貴族が摘発されてな。奴らから罰として財産の一部を没収したのだが、そこ
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