31*謎の増援
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っすか。
「ん、わかった。じゃあやりますか」
「私達は離れてたほうがいかったりするか?」
「んにゃ、問題ない」
そう言いながら、月光蝶を発動させてそれを試しに一番近くにいた少女にあててやる。
すると、当たった所から首輪が砂に……
「中止ー!!」
「な!どうしたナルミ!?」
いきなりの自分の叫びに驚くエリザと、それを聞き裏切られたかのような絶望の表情をする皆様方々。
だが、しかたないじゃないか。
だって……
「とりあえず、エリザ……」
「な、なんだナルミ。何か問題でもあったのか?」
「ああ、無視出来ない問題が発覚した。………だから」
だって……
「………全員分の服を用意してくれ」
首輪と一緒に服まで砂にしちゃうんだもん。
***********〜☆
それから即座に着替えを用意して問題は解決した、が。
「……なんであんたらまでいるん」
「悪いか?……痛っ、エリザこら!蹴るな!」
「なんで!兄様まで!ここに!きますか!」
「エリザ、狙うならふくらはぎでなく臑を狙いなさい」
服とともにイノムさんと馬鹿バリスまで一緒にきやがったのだ。
ちなみにイノムさんはきっちりショートボブになっている。
とりあえずシルバちゃんも含め彼らを廊下に締めだして全員を開放した所、みんな涙を流して喜びはじめた。
うん、なんかうれしいね、こう喜ばれると。
だがシルバさんよ、そんな警戒しないでも自分はここにいる女の子達を襲わないし、彼女らも自分なぞにそんな感情を持つハズがないから。
だからそんな絶対離さないオーラを出して抱き着かないで。
腕に血が行き届かない。
……しかし
「なあエリザ、これのどこらへんが朗報なんだ?」
ぶっちゃけ、もったいつけながら言われていたのに、言っちゃ悪いがこれは自分にメリットがない。
いや、なんかご褒美ちょーだいとか言いたい訳ではないが。
そんな自分の質問に、いまだにゲシゲシバリスを蹴っているエリザのかわりに、その泣いて喜んでいた人達の中にいた、まだ13歳くらいの子供が答えてくれた。
「その質問にはボクが答えさせていただきます、ご主人様。奥様もお聞き下さい」
ん?
なにか今とんでもない単語が二つ程聞こえた気がするのはきのせいかな?
「ボク達は様々な理由から売られたり捕らえられたりして奴隷となった者達です。自由も帰る場所もないボク達はまいままでサザールスの家で虐げられながら、これが運命なのだと諦め、絶望し、いつ殺されるかという恐怖と戦いながら生きていました。ですが、あなたはそんなボク達を救い、開放してくださいました!!」
そう言いながら、グッと小さく拳を握るその子の
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