31*謎の増援
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せる。
よし、やはり近所の子供と同じようになんか機嫌が良くなった。
これで自分の寿命が延びた。
「とりあえず、なんか自分がいきなし候爵とか言うのになっちゃったってのは聞いたけど、それだけ?」
自分的にはそれだけでも十分お腹いっぱいだから、それ以上いらないんだが。
「あ、あぁ。それは聞いたのか。もちろんそれだけではないぞ」
「え〜、マジで〜」
「まじだ、ちゃんと聞け。実はおまえが候爵になった事で、近衛隊においとく事が出来なくなってな」
重々しく彼女が言ったその言葉に一番反応したのは、シルバちゃんであった。
「ちょっと待って下さい!じゃあ、先生は先生じゃなくなってしまうんですか!?」
「落ち着けシルバ。そこでだ、父様に進言してナルミを私専属の物理学講師として雇う事にしたのだ。それによりナルミの知識や技術は王族のお墨付きとしてさらに箔が付き、ナルミ自身の格も上がるというモノだ。さらに言うと、物理学の現在唯一の専門家にして創始者であるナルミを王族のお抱えにする事で王族の威厳もさらに強くなるという事だ」
……ナニソレ?
「……つまり、どゆこと?」
「つまり、おまえは正式に物理学の教授として国に認められたのだ」
「ざけんな、なんだそれ。自身にもそんな専門家とか先生とかじゃないから教授とか……何言ってんだ自分!落ち着け!!」
「そしてさらに、もう一つ」
「まだあんの!?マジ勘弁、もう無理!」
これ以上はストレスで胃に穴が空くよ!
もう自分を追い詰めるのはやめて下さい!!
そんな感じに若干錯乱気味の自分を見て、カラカラ笑いながらエリザは
「そう言うな、彼らがかわいそうではないか」
そう言いながら後ろにいたやじ馬達に、手で合図して全員を部屋に招き入れる。
すると入った途端に、全員揃って膝をつきはじめた。
………なになぜほわい、わっつはぷん。
「彼らはサザールス家にいた奴隷だった者達だ。昨日ナルミが倒した奴らを調べた所、『服従の首輪』がついていてな。それを証拠にサザールス家の家宅捜査をした結果、なんと合わせて38名もの奴隷がいてな、それが彼らなのだ」
「フムフム、で?」
彼らが何者かはわかったが、彼らがなぜここにいるかはわからない。
「保護したはいいが、彼らについている首輪がどーにも相当強力な遺産《ロスト》らしくてなかなか外せないのだ。だが、そこでおまえの登場だ」
そう言いながら、ビシッと自分を指差すエリザ。
意味がわからない。
「昨日のナルミが放ったげっこーちょーが、ナルミが倒したデリとチーという奴隷の首輪を砂にしたのだ。つまり、おまえに彼らを開放してやって欲しいという事だ」
ああ、なーる。
そーゆー事
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