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転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0199話
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なく、文字通りに『特殊』な力だ。例えば……」

 パチンっと指を鳴らして俺の右側に空間倉庫を展開する。同時に脳裏に浮かぶ空間倉庫のリストからスパロボの世界で購入してあったペットボトルのお茶を1本ずつ取り出してその場にいる面々へと渡す。

「冷たい……」

 渡されたペットボトルが冷えていた事に驚きの声を上げるキラの様子を見ながら話を続ける。

「特殊な空間を倉庫として使う事の出来る空間倉庫。あるいは……」

 マリューの持っているペットボトルへと意識を集中して念動力を発動。その手から逃げるように空中に浮かぶペットボトル。

「念動力と言われる……まぁ、ある種の超能力だな」

 この念動力に関して言えばスライムの吸収によって手に入れた力だから正確には生まれつきのものではないが……俺が使える力であるのは間違いないし、ここはハッタリとして生まれつきの力という事にしておく。

「他にも何個かあるが……」

 ふと思いつき、久しぶりに他者に対してのステータス閲覧能力を使ってみる。
 予想通りにキラとカガリのスキル覧にはSEEDと表示されていたが、カガリの方は俺のギアスと同じく灰色になっている。まだ発現していない為だろう。

「その中でも大きなもので言えば、大まかな歴史の流れを知る事が出来るという能力か」
「……何?」

 ピクリ、とムウの眉が動く。他の面々にしても同じような反応だ。

「つまり、アクセル君はその歴史の流れを知る事の出来る力を使ってこれから起こる事を私達に教えてくれたのかね?」
「そうなるな」
「ちょっと待て、アクセル。なら、お前はアラスカのサイクロプスの件も知っていたというのか?」
「……ああ。知っていた」
「つまり、中佐から聞いた云々と言うのは全くの出鱈目だった訳だな?」
「そうだな」

 俺が頷いたその瞬間、素早くムウが俺に近づき拳を振り上げる。それを避けるのは容易いが、ムウの気持ちを考えればここは黙って一発受けた方がいいだろう。
 ガッ!
 周囲にムウの拳が俺の頬を殴りつけた鈍い音が響く。

「それなら! お前なら、あのサイクロプスを使った自爆を止められたんじゃないのか!」
「可能性が無かった……とは言わない。だが、あの時の俺の状況でどうやって止める? 例えお前にJOSH-Aの地下にサイクロプスがあると言った所でどうにかなったか? 大西洋連邦にしてみれば乾坤一擲の作戦だぞ?」
「だが!」
「そうだな、俺が使えるシャドウミラーとしての力を使えば自爆を防ぐのは出来たかもしれない。だが、そうなると今度は俺が……そして、俺の部下であるシャドウミラー隊が大西洋連邦に付け狙われるんだぞ? お前達には悪いが、そこまでして助ける価値を見いだせなかっただけだ。……それに、アークエンジェ
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