ALO編
episode2 思い出の行方
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くにつれて、ここまで彼女の表情が曇っていくのか。確か俺の見た情報サイトでは、領土での自種族の特権を失った「レネゲイド」なる妖精(ちなみにこのレネゲイドは「あの世界」で言うところのレッドとは違ってその出自にもいろいろあるらしい)もいたはずだが、もし彼女がそれなら首都に行く前に止めたはずだ。
なんというか、腑に落ちない。しかし。
(……まあ、いいか。これ以上問題を背負いこむのは無理だしな……)
走りながら考える。
今は、自分のことで一杯一杯だ。他人の事情にまで首を突っ込む余裕はない。
話すなら街に行こう、と俺が言ったのは、いくつか確認しておきたいことがあったからだ。
彼女のことではない。俺がこの世界ですごしていく為に、必要なことだ。
一つは、俺がこの世界に来た理由……仕事の為に。
そしてもう一つは。
(アレの対処を、なんとかしねえとな……)
俺が、この世界で見つけた、心の奥底の望みの為に。
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