暁 〜小説投稿サイト〜
新機動戦記ガンダムW -星間戦争記-
紅い星と蒼い星 〜宇宙合戦編〜
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いつのまに!?」
「甘いな…」
サユイラはネオ・バルジでマゼラスを迎撃した時と同じ目になった。すると、ミルキーウェイのコックピットの半球型のレーダーに文字が表示された。
<ZERO‐system>
するとフアラもサユイラと同じ目になった。
「ゼロ…俺を導いてくれ」
ミルキーウェイとエピオンU、2機のシステムが互いを読み合った結果、2機とも同時に動きだした。何度もぶつかっては離れ、複雑な動きをしながら戦場を駆け抜けた。斬りあっている間にエピオンUは右足と左腕を斬られていた。
「そうだ…そうでなければ面白くない!」
サユイラはそうつぶやき、ミルキーウェイに斬りかかろうとグリップを倒した。しかし、エピオンUは動かなかった。
「どうしたエピオン!なぜ動かん!!」
エピオンUは両手両足をアンカーで拘束され、粒子フィールドの中に閉じ込められていた。
「兄さん、俺たちの目的は、最初からガンダムとそのパイロットだ」
「…これで終わりか…エルヴ」
サユイラが諦めかけてグリップから手を放そうとしたその時。
「サユイラ!!まだ終わらんよ!!」
コックピット内にキッドの声が響いた。
フアラは異変に気付きビクトゥーリアの方を向いた。
「何!?」
ビクトゥーリアの胴が上下二つに分かれ、バーニアが下方向に伸びた。
「戦艦が…変形している!?」
ビクトゥーリアはその姿を変え、人型になった。
「これがビクトゥーリアの真の姿…イブリース!!」
キッドはつぶやき、手元のレバーを引いた。
「変形完了!」
「イブリースの操縦を艦長に譲渡します」
管制官がそう告げるとキッドは目をつぶった。
「リンクスタート」
モニターに蛇と人が紐でつながっていくような表示がでた。キッドは眼帯を取り、目を開いた。その右目は白と黒が逆転していて、血の涙が流れていた。
「シンクロ率46.3%!」
「ロックオールグリーン!」
「神経接続完了!いけます!!」
報告を確認するとキッドは肘を引き、胸を張った。するとそれに連動してイブリースの同じ格好をした。
「主砲準備!」
キッドのコールにクルーたちは忙しく作業した。イブリースの胸部の主砲が伸び、エネルギーを充填しはじめた。
「システム正常、エネルギー充填120%!!」
メカニックからの報告を確認しキッドはコールした。
「サハクィエル発射!!」
雄たけびと共にイブリースの胸部から紅いエネルギーの束が発射された。
「クッ…」
フアラは危険を察知してサユイラをおいてその場から離れた。直後、サハクィエルが戦場の多くのMSを貫いてエピオンUが閉じ込められている粒子フィールドに直撃した。すると、粒子フィールドは砕け散り、アンカーも消失した。
「主砲命中」
「レーダーダウン!」
「人工重力コントロールシステム回
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ