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新機動戦記ガンダムW -星間戦争記-
紅い星と蒼い星 〜宇宙合戦編〜
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ライフルを合体させたツインバスターライフルを、ウィングMはリミッターをはずしたメガビームキャノンを、それぞれ前に突き出し、強力なビームを放った。
「エルヴ!!」
「えぇ!!」
二人は呼び合うと、機体を操作し、回転させていった。極太のビームは周囲のマゼラスの砲撃をもかき消し、展開した部隊を破壊していった。
爆風は1つのリングのようになった。
「サユイラ!右のMS部隊をお願い」
「了解した!」
2機はそれぞれの目標のほうへ飛んでいった。
その光景を遠くで見ていた機体があった。その背中には大きなバーニアが2つ、両肩には大型のドーパーガン…ミルキーウェイである。
そのコックピットには金髪で口元を黒い布で隠している青年が乗っていた。
「さすがはガンダム、こうでなければな…」
青年はモニターに映ったエピオンUを見つめながらつぶやいた。
「存分に戦おう…兄さん」
何かに語りかけるように言うとミルキーウェイのバーニアを点火させた。数秒の間をおいて、ミルキーウェイは弾かれたようにエピオンUの方へ飛んでいった。行く手をふさぐ火星軍のMS『マーザス』を次々と破壊していく。
「邪魔だ!どけ!」
マーザスの砲撃をもろともせずに突っ込んでいく。
と、レーダーが反応した。
「見つけたぞ…ガンダム!!」
ミルキーウェイはエピオンUを捉えるとバーニアの出力を最大にし、真っ直ぐ飛んでいった。
エピオンUがマゼラスを破壊しているとレーダーが反応した。それと同時、いや、若干早くコックピット内を衝撃が襲った。ミルキーウェイが体当たりしたのだ。
「グッ…レーダーの反応が追いつかないだと!?」
エピオンUはすぐさま体勢を立て直し背中に格納してあったビームソードを構えた。ミルキーウェイも身を翻し、肩から2本のビームサーベルで斬りかかった。サユイラはビームソードでそれを受け止めた。
「兄さんは何処だ」
ミルキーウェイから接触回線で通信が入った。その声は淡々としていて、感情のかけらも感じられなかった。
「貴様は…?」
「俺の名はフアラ…」
「フアラ!?」
「あぁ…兄さんは何処だ」
ビームサーベルとビームソードでぶつかり合う2機のパワーはほぼ互角で、互いに1歩も退かない。
数秒の沈黙の後、フアラは再度、今度は力強く言った。
「サユイラ・ウィンクラフトは何処だ!!」
「フアラ!!」
サユイラはフアラの名を聞いてからもしやと思っていたが、今ので確信した。
「サユイラ・ウィンクラフトは、ここにいる!!!」
サユイラが答えたと同時に2機は互いの力に弾かれた。
フアラは動揺し、ミルキーウェイを動かさずに立ちすくんでいた。
「兄さんが…ガンダムに!?」
動揺していたせいか、フアラはミルキーウェイの右腕が斬られたことに気付かなかった。
「右腕破損!?
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