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真似と開閉と世界旅行
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亮〜


「わぁぁぁぁ・・・あだぁっ!?」

長い長い落下のあと、顔面から地面に落下した。・・・新しい世界で不時着って、今回が初じゃなかろうか。

「とと、ここは・・・」

辺りを見渡すと夜の森だった。そりゃもう迷いそうな程。本物みたいな手触り、獣や鳥の鳴き声。植物の香り・・・

「・・・また来たんだな。仮想世界に・・・」

・・・俺はちょっとさっきのバグに恐怖を覚えながら、SAOと逆手の・・・左手を振ってメニューを出す。


「あるよな・・・あるよな・・・?」

俺が探しているもの・・・ログアウトの表示はすぐに見つかった。

「ほっ・・・」



取りあえず地図を見ないと・・・そう思った時、スキル欄に目が行った。

「なぁ・・・!?」

そこにはスキル名が沢山ある。・・・いくらなんでも初期スキルにしては多すぎる。詳細を見ると・・・全て見覚えのあるスキルだ。

「これ・・・SAOと同じスキル・・・?じゃあここはSAOなのか・・・まさか・・・」

そう言いながら立ち上がった時、違和感があった。

「んあ?」

なんかかさばるというか・・・

ぴょこん

「・・・」

頭に手を乗せる。何か二つ柔らかい何かがある。髪を伝う、腰まである。その腰から・・・尻尾が生えていた。


「な・・・な・・・」

更に力が入ったら・・・翅まで出てきた。

「か、髪長ぁ!?猫耳!?尻尾!?翅ぇ!?」

いかん、ランダムとは聞いたがここまで容姿って変わるのか。てか耳と尻尾にまで感覚があるなんて・・・

「ロン毛ってレベルじゃないね・・・どこぞのテイルズ主人公かよ」

とにかくマップマップ・・・

「・・・うわっ!?」

いきなり目の前が光り・・・武器が飛び出してきた。

「これ・・・擬音に葬解に迷切・・・なんで・・・」

更に葬解が輝き・・・光が収まった時に、一人の少女が立っていた。

「・・・亞莎!?」

「う・・・あ、りょ、亮・・・さん・・・?」

「そりゃ疑問系だよね、この姿じゃ・・・」

「あ、あの!私、一体・・・それにそのお姿は・・・あ!茅場さんは・・・!」

「お、落ち着け!今説明してあげるから!」


俺は亞莎に説明する。あれから無事現実に帰れたこと。それから二ヶ月経ったこと。未帰還者のこと、このゲームのこと・・・全て。

「・・・なるほど、そうですか」

「流石軍師どの。もう状況把握か?」

「内心混乱していますよ・・・あれ?」

「亞莎?」

「ちょっと待ってください・・・これは・・・」



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