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真似と開閉と世界旅行
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インプは却下・・・つまり。

「ケットシー・・・だな。・・・ははっ」

思わず笑う。

「猫好きの恋人。壊滅させてしまった月夜の黒猫団・・・どんだけ猫に縁があるんだか」


全ての設定が終わり、人工音声が種族のホームタウンに飛ばすと言ってきた。そして身体は再び落下を始める。

「二ヶ月ぶりだな・・・」

目の前に迫る街・・・だが、不意に・・・全ての景色がフリーズした。ポリゴンがかけていく。

「な、なんだぁ!?」

さっきよりも早く暗闇に落下していく。

「くっそぉぉぉ!ホント落下に縁あるなちくしょおおぉぉぉ・・・!!」

俺の声がむなしく響いた・・・





























































早貴〜

「・・・まいったな」

携帯端末にて大型情報サイトのスレの一つにこんなのがあった。

“この女を捕まえたら賞金だってよwww”


そこに張られていたのは・・・わたしの・・・結城 早貴の写真。


“新情報、どうやら服を変えてるらしい。ソースはこれ”

・・・更に今の服装まで張られている。

“マジ?ここ家の近くじゃん。捜してみよっかなw”

“女の子と鬼ごっことか何かの番組じゃね?”


“テレビでれんじゃんwやろうぜやろうぜwww”

「・・・不味いな」

ホント、ネットはやばい。こういったアホな奴がいるし・・・多分、須郷が情報を広めたんだろう。取りあえずこの辺りから・・・

「あ!そこの君!」

「・・・!」

話しかけて来たのは・・・警察官だ。何かと俺を見比べているようだが・・・

「・・・うん。君、結城 早貴さんだね?捜索願いが出されているから、ちょっと来てくれるかな?」

「ーーーーー!」

捜索願い・・・って母さんか!?いや、今の服装で即バレってことは母さん・・・もしくは須郷・・・?何より捕まる訳にはいかない。連れていかれ、須郷の元なら終わり。母さんの元なら説教の後に家に軟禁・・・どのみち終りだ。

「さ、こっちにおいで」

「・・・ごめんなさい」

俺はそう言って、足元の砂を蹴りあげた。

「な、ぐあっ!?」

「ここで捕まる訳には行かないんだ・・・!」

「ま、待ちなさい!誰か、誰かーーー!」

路地裏に逃げていく。・・・くそっ、チンピラだけじゃなく警察にまで・・・極悪犯になった気分だな・・・!



























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