リンクスタート〜
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の目を見て頷く。
「さてと、部屋に戻るかな。また後でな」
俺は自室に入り、エギルから貰ったゲーム・・・《アルヴヘイム・オンライン》を取り出す。・・・本来のゲーマーなら事前情報で効率のよい戦闘方とかサブイベントとか調べるんだろうが・・・そんな余裕はない」
「・・・まさか、また被る羽目になるなんて」
棚で埃を被ってたナーヴギアを取り出し、ケーブルを繋ぎ、ゲームカードをスロットに入れてそれを被る。
「(準備完了っ・・・と)」
ベットに横たわり、あの言葉を口にした。
「・・・リンク・スタート!」
目を閉じ、すぐに光が消える。それから感覚が消えたり戻ったりしながら、全ての神経の接続を完了する。
「(・・・そろそろ・・・)」
暗闇の中を落下するような感覚。現れた虹色の光の中にあるリングを潜ると、俺は半回転して着地する。
「これがALOのアカウント登録か・・・」
取りあえずキャラを作ろう。IDとパスワードはSAOでも使ってた慣れたものを流用。・・・基本的なタイプのゲームは課金方法の選択があるが、ALOには1ヶ月の無料プレイ期間があるらしい。キャラクターネームは・・・
「コウハのままでいいよな・・・」
素早く“Kouha”と打つ。・・・茅場の一件で、プレイヤー達の個人情報は一切公表されていない。まあ、大人の事情って奴だ。ただALOに“コウハ”を知ってる奴はいないだろうし、和人の“キリト”と違って誰かがそっくりな名前をつけるかもしれない。それにこの名前なら和人と向こうで合流しやすいだろう。
「・・・っと、次は・・・」
キャラクターの作成、といってもどうやらALOはSAOと違い、容姿は完全ランダムなようだ。変えたきゃ課金しろって訳だ。ここで俺が選択するのは種族だ。まずは適当に流し見る。
「サラマンダー、シルフ、ノーム、ウンディーネ・・・ここらはお約束だな」
残りは・・・あまり聞かない種族だ。・・・どうせプレイするなら変わったのがいい。
「トレジャーハントと幻惑に優れたスプリガン・・・真っ黒で兄貴が好きそうな色だ。楽器演奏と歌唱に優れたプーカ・・・戦闘向きじゃないなぁ、ムードは良くなりそうだけど」
どんどん見ていこうっと。
「武器生産と細工に秀でたレプラコーン・・・似合いそうなのが知り合いにいるね。暗中飛行と暗視に長けたインプ・・・これ、俺向きかな?次が・・・テイミングと敏捷に長けた猫妖精ケットシー・・・猫、か」
取りあえず最終候補はインプかケットシーだ。
「うーん・・・」
出来れば和人と種族のダブりは避けたい。PK推奨とはいえ、和人と争う事はないし、別々の種族なら手札は増えるし・・・となると今の和人が勢いで選びそうな黒いスプリガンと
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