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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
黄巾の章
第4話 「貴方って、嘘つきね」
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 そっちの処理もしないとな……

 そう思いつつ俺たちは、昨夜奇襲した陣へ移動を開始した。




  ―― 関羽 side ――




 我らは関羽隊、張飛隊合わせて四千の兵を持って、黄巾党の陣へと向かっていた。
 すでに黄巾党の本隊は全滅。
 残りは、昨夜のご主人様と鈴々が行った夜襲で負傷したか、少なくとも戦闘はできない者ばかりだろう。
 どんなに多くとも四千ほどあるかないか。
 なれば陣の柵もなくなり、ほとんど野晒しになった四千など、士気も高い我らの敵ではない。
 鎧袖一触――たとえ向かってきたとしても蹴散らしてくれよう。

「関羽様、先行させた斥候が帰ってきました」
「そうか。こちらに連れてきてくれ」
「はっ」

 さて、さすがに負傷兵とはいえ侮ってはならない。
 私の弱点は、敵を侮りやすいということをご主人様はおっしゃっていた。
 敵を知り、己を知れば――まさしく私に欠けていた言葉であろう。
 さすがご主人様、名将のお言葉です!

「それで。敵の負傷兵と陣の様子はどうだ?」
「それが……」
「どうした?」
「どういうわけか、周辺が炎上しているのです」
「む? 昨日の夜襲の火がまだ消えてなかったのか?」

 私は鈴々の方を見る。
 そんなに火が広がるように油をまいたのか?

「鈴々、昨日の夜襲でそれほど火を使ったのか?」
「にゃ? そんなはずはないのだ。柵しか燃えないように調節したのだ。何より、陣全体が燃える量の油なんて用意してないのだ」
「それもそうか……」

 はて? どういうことだ?
 もしや昨日の死体でも燃やしていたのか?

「それと……陣の中央に黄巾の旗ではなく、曹の旗が立っています」
「曹? どういうことだ?」
「わかりません」
「……」

 ……まさか。

「後続のご主人様に至急伝令! 今の状況を細かに伝えよ! また、斥候は陣周辺をくまなく調べろ!」
「はっ!」

 伝令の男が走っていく。
 もし私の想像が間違っているのならばそれで良い。だがその通りだったら――

「関羽様!」
「どうした!」

 先程とは別の伝令が戻ってくる。

「それが……官軍と名乗る軍がこちらに面会を求めておいでです」
「なにぃ……まさか、それは『曹』を名乗っているのか?」
「は、はい……『曹操』と」

 お、おのれぇ!
 私はその場に愛刀である青龍偃月刀を叩きつけた。
 伝令の男がヒッ、と身を竦ませる。

「功を奪っておいてなにが官軍かっ! 敵のいなくなった隙を突いて易々と制圧したということか!」

 私の怒りに、鈴々が不安げな顔をする。

「愛紗……お姉ちゃんにも知らせたほうがいいのだ」

 はっとして鈴
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