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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第四話
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というわけですか。しかしここで出会ってしまったのが運のつき。闇の書の糧となってもらいましょう!」
そしてアスカは刀を光に変えると、西洋の大剣、いわゆるバスターソードと呼ばれるものを背中に担ぐと、再び竜に襲い掛かる。
そんなさなか、シグナムの扱う救援信号に一人が応答を返してきた。
『シグナム!?どうかしたの?』
『シャマルか。時間をとらせてすまない。少し手違いがおきて、竜二殿が疲労困憊状態だ。応援を頼む』
この信号魔法は、通じた者と通信を繋ぎ、位置情報を相手に送ることができる。しかし悪用を防ぐため暗号化されており、解読に時間がかかるのが欠点か。
『竜二さんがそんなになるなんて……アスカさんは?』
『原生生物と戦闘中だ。本来なら私が戦うのだが、わが身の残存魔力とカートリッジに不安を感じてな』
『それほどの相手なの……?わかった。この通信を探知して、急いでそっちに向かうから、しばらくつなぎっぱなしにしておいてもらえる?』
『すまない、助かった』
そして通信回線を開いたまま、アスカと竜の戦いを注視するシグナム。
「勝てなくてもいい。負けてくれるなよ、アスカ殿……」
今戦えない我が身を恨みながら、ただ空を見上げていた彼女であった。
そして、アスカと竜の戦いも終結を迎えようとしていた。ただ、実際は戦いというより、アスカ自身のテストマッチとでも言おうか。彼女自身が一人でも戦えるかどうかを確かめていたようにも見える。
「しかし、私ができるのはあくまで主の焼き直し。主より早く動けても、主より剣の振りが鋭くても、それは主に対して私が勝っていることにはなりません」
しかし、それでも彼女は竜二にはかなわないという。
「あの独創性や多数の武器の切り替えなど、私にはとても真似できませんしね」
確かに、さまざまな武器を一瞬で使い分け、装備すらも一瞬で判断する。竜二の強さはさまざまな武器を扱えることで広がった選択肢の数、ということなのだろうか。
「それでも、こういうときに主の盾や剣たりえるなら、それでも私は十分かと思ってしまいますが……」
ある意味自嘲染みた呟きをもらしながら、アスカは竜と対峙する。
「さぁ、そろそろ次の一撃で終わりにしましょう」
バスターソードを光に変換し、刀へと変えた。そして鞘にしまったまま、再び最初に一撃当てたときと同じ構え。そこで優雅な微笑みを浮かべると、次の瞬間には竜の後ろに抜けていた。
「ふむ、まぁまぁな動きでしょうかね。主に見られればなんと言われるかわかったものではありませんが」
アスカが刀を鞘にしまうと、それと同時に竜の首が綺麗に斬られて落ちていった。それに合わせてシグナムは闇の書を展開し、魔力を
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