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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第四話
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そらく原生生物でしょうね。今の衝撃で目覚めたのでしょう」
「逃げられそうか?私が時間を稼ごう……くっ!?」
「どうしたんです!?」
アスカの目の前で、突然シグナムがひざを突いた。
「くそっ……私も衰えたのか……?どうやら、体が悲鳴をあげているらしい……」
「そんな……まさか魔力が……?」
「だろうな。どうやら、今の私が戦うのは少々無理があるようだ……認めるのは癪だが。今すぐ逃げられそうか?」
「正直、厳しいでしょう……応援を呼べますか?」
「ここはほぼ隔絶された廃棄世界に等しい。通信設備もおそらくないし、ほかの誰かの居場所を探るまで少し時間がかかりそうだ」
「なら、ここは私が時間を稼ぎます。これでも、主のそばで戦ってきたのですから」
シグナムからすればあまりにも意外だった。あくまで戦闘に関しては竜二任せで、彼女は魔力制御のみを行っていたものと思っていたからだろう。まぁそれも間違ってはいないのだが。
「……大丈夫なのか?本来あなたはサポート役のはずでは……」
「誰がそう決めたんです?私は万能型なんですよ」
そう強気な言葉を返すと、アスカは白銀の光に一瞬包まれると、竜二と同じバリアジャケットをまとう。そして、日本刀型のデバイスを片手に飛び上がった。鞘にしまったままで腰の右側に持ち、竜と向き合う彼女。その間合い、およそ300メートルほど。そして、彼女は突然シグナムと念話をつないだ。
『あ、シグナムさん』
『何だ?何か問題でもあったか?』
『いえ、問題というわけではありませんよ。先程時間を稼ぐとは言いましたが……別にアレを倒してしまっても構いませんよね?』
『大丈夫だ、問題ない……と思う』
『了解です。状況を開始します』
念話を切ると、刀の持ち手を左手で強く握り締め、竜に向かって突撃していった。そこでシグナムは、信じられないものを見る。
「せええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええい!」
彼女らしからぬ雄たけびを上げたかと思えば、次の瞬間には竜の後ろに回っていたのだ。さらに驚くべきは、その上で竜の胴体部分から体液のようなものが出ていた。
つまり彼女は、あの一瞬で300メートルほどあった間合いを詰めたどころかすり抜け、一撃を与えたのだ。戦士でなくともそのすごさは一目瞭然であろう。
「な……なんて無茶苦茶な……一体今、何が起こった……?」
戦いを見物する傍ら、ほかのヴォルケンズの探索をしていた彼女だが、この一瞬だけは途切れさせてしまった。ある意味、無理もないが。
しかし竜も、ここで黙ってはいない。そんな傷などものともせぬとでも言うのか、高らかに雄たけびを上げると、口内で炎が作られる。
「流石竜種
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