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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第四話
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「お、なのはちゃんか?」
「あ、竜二さんにアスカさん」
戦闘訓練開始から1ヶ月のある日、竜二とアスカは普段利用している裏山にやってくると、なのはと顔を合わせた。お互いに示し合わせたわけではなく、まったくの偶然である。
「なのはちゃんも魔法使えるんですか?」
「はい。戦うことは好きじゃないんですけど、こっちの話を聞いてもらうには、やっぱりそれなりの力を持ってなきゃダメなんだって思いまして……」
「へぇ、知らんかったわ。まぁ何があったとか深くは聞かんし、自分で決めたことなら止めやせんよ」
小学生であろうが一人の人間である以上、その意思を尊重するのが竜二。もちろん自分に比べて物事を知らない上揺らされやすい以上、アドバイスはするつもりだろうが。
「竜二さんも魔法を?」
「ああ。まぁ俺は相棒なしじゃ、ロクに使えやせんけど」
「なるほど……」
「ほなアスカ」
「はい」
うなずいたなのはを意識の外に置き、二人はさっそくユニゾンした。スタイルは基準となる上一番魔力の消費が少ないソードマスター。
「ゆ、ユニゾンデバイス!?融合事故の可能もあるのに……」
「どうしたのユーノ君?」
「気をつけてなのは。もしかしたら……」
ユーノと呼ばれたフェレットが何かを叫んでいるが、二人は難なくユニゾンして見せた。ただ、彼らはこれまで何回も繰り返してきた上、戦闘状態でもないのだから事故の起きようもないといえばないのだが。
「行けるか?」
『はい。問題ありません』
「そんな、扱いの難しいユニゾンデバイスをあんなにあっさり……」
「そんなに難しいの?」
「うん、それには設計上の問題があってね……」
驚いたユーノが解説を始めた。
ユニゾンデバイスというのはもともと古代ベルカと呼ばれる時代に発明されたもので、デバイスの使用者の意識が何らかの理由で失われた場合、緊急処置としてデバイスの人格が使用者の肉体を操作することができるように設計されている。しかし、そのデバイスの意識があまりにも強すぎる場合は、使用者の意識が戻らないままでいたり、通常状態でもデバイスの意識が使用者を乗っ取ってしまうということが過去の一時期に多発した。これを一般に融合事故と呼ぶ。
そのためユニゾンデバイスを危険視した時空管理局は、その開発を現在までストップしており、何名かのデバイスマイスターと呼ばれる人間が整備に当たるのみである。ただ、ミッドチルダと呼ばれる魔法体系が元となっている時空管理局局員の中で、古代ベルカのデバイスを使用している者はそもそも珍しいため、あまりその知識が振るわれることはないそうだ。
以上のことをユーノは語って見せた。
「そうなんだ……」
「俺も知らんかった」
「自分で使うデバイスのこともろくに知
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