発作的ショートストーリー デビ☆サバ外伝
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ジュンゴっ! ジュンゴの方から勝手に抱きしめてきただけよっ!?」
顔が燃えるんじゃないかって位熱くなるのを自覚しながら、亜衣梨は猛然と抗議した。「へ〜ぇ、以外に積極的なんやなぁ」と、緋那子は馬耳東風な様子だったが。
「あっ、それでなバンちゃん。さっきうちが頭下げた理由なんやけど」
そして亜衣梨の言葉を無視するどころか、にんまりといい笑顔で緋那子は言う。
まずい、これは本格的にまずい。
さっき感じた危険だという気持よりも、もっと大きな内からの警告を聞きながら、亜衣梨は続く言葉を待つ。
「うちな、男やったらシブい年上がええんよ。けど、最近そんな男が見当たらんでなぁ」
「……へぇ、で?」
いよいよ頭の中が警告で一杯になるのを自覚しながら、亜衣梨は聞き返した。いや、答えはもう分かっている。
だからこれは、相手へ飛びかかる為の助走みたいなものだ。
そんな亜衣梨の心の裡などお構いなしに、緋那子は純吾の方を向きながら、決定打となる言葉を宣言するのだった。
「やからな、うちの手でこれから育てるっちゅーのも、有りやと思わへん?」
「だーれが賛成するかっ! このくるくるヒナポッポっ!?」
結論から言うと、この交流会は一部を除きその目的を大いに達成する事ができた。
ただ、その後紅髪の気の強そうな少女と、長身で艶やかな雰囲気の女性が事あるごとに張り合う仲となったのは、また、別の話である。
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