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その答えを探すため(リリなの×デビサバ2)
発作的ショートストーリー デビ☆サバ外伝
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ない感謝の気持ちをこめて、純吾を見上げて思いっきり「あっそ!」と言うのであった。

「あーら、なんやえらい甘ったる〜いええ雰囲気やない」

「うわっひゃあ!」

 しかし突然横から聞こえてきた声。純吾との会話に没頭していた亜衣梨は素っとん狂な声を上げた。

「ぷっ…あっはっは! なんやうわっひゃあて、あー苦し。ぷふっ、ふふふっ」

 自分でも恥ずかしいと思っているのに、さらに追い打ちをかけるその声。怒り心頭の亜衣梨は、思いっきり声の主を睨みつけた。
 亜衣梨より高い身長に豊満な体つきの女性は唯一、遠目で見ただけで交流会中、絶対に純吾には近づけさせまいと決心した存在……

「何笑ってるのよ! えっと……」

「ヒナコ、九条緋那子や。よろしゅうな、名古屋のお二人さん」

 目の前にいる露出の激しい女性――緋那子は、亜衣梨に視線を合わせる様に…その豊かな胸を強調するかのように背を曲げて挨拶をした。何気ないその動作に亜衣梨はせっかく治まったボルテージが上がっていくのを感じた。
 ちなみに純吾は何の感慨もないのか、片手をあげて「やっ」と軽い挨拶を交わす。

「で!? 何の用? こっちはあんたに何の用事もないんだけど」

「いや、用ゆうたらこの交流会の目的を果たすために挨拶に来ただけよ。うち、あんたらとだけは話してへんかったしなぁ」

 ぽりぽりと頭をかいてそう言う緋那子に、亜衣梨はぐうの音もでない。どう考えても、彼女の言い分の方が正しいからだ。
 それでも何か言い返してやろうと自分の世界に入り込み、頭をひねる亜衣梨。

「しっかし、初対面やってのにえらい剣幕やなぁ。なんでそんなに……ははぁん」

 その声を聞いた途端、はっと亜衣梨は現実に戻った。そして何故か、まずいとも思う。そんな自分でもよく分からない焦りを抱えて声の方を向くと、更にその焦りは加速する事となった。

「な〜ぁ、あんたの名前教えてもらえんやろうか」

「ジュンゴの? …ジュンゴは、鳥居純吾。よろしくね、ヒナコ」

「へ〜ぇ、そっか。うん、よろしゅうな、ジュンゴちゃん」

 亜衣梨の目の前で、純吾と緋那子が親しげに言葉を交わし、握手をしている。たったそれだけのことなのに、亜衣梨の頭は訳の分からない感情で真っ白になる。2人を離そうと思っても、動く事ができない。

「ジュンゴちゃん随分ほっそいけど、よぅ今まで生き残れたな」

「ん…。ネコショウグン、頑張ってくれた」

「ジュンゴちゃんの悪魔やな。あっ、うちのはリリムっていうんよ。うちに似て、めっちゃ美人で強い悪魔なんやで」

 亜衣梨に見せつける様に、緋那子は純吾の腕をとり体を押しつけた。
 混乱が更に、加速していく…

「ヒナコ」

「ええやん別に。それにし
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