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妖刀使いの滅殺者
第23話
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「全くだ。で、何か情報はあったか?ためになるモンだったら買いたいんだが…」

アルゴはニヤッと口角をあげ、さっき飲み終えたワイングラスをたたいた

「はぁ、すいませーん、このワイン2つ」

しかたなく店員に注文する

「で、情報カ。どんなのがいいんダ?」

「そーだなー。ちょっとしたイベント的なやつあるか?」

少しまってな、と言うとアルゴは凄い速さと集中力で自分のメモを見つめていた

「…あったぞレイ坊、だが、有料だナ」

「ちぇッ、ケチ」

「そうでもしなきゃ儲かんないんだゾ!」

渋々金額を提示する。しかし、どんな情報かわからない現段階ではまだ渡さない

「で、どんな感じのだ?」

「結婚者のみが参加できるイベントダ」

「おッ良いねぇ、最近キリトとアスナが良い感じだからな、サプライズにしてやろ」

「今かなりの重大発言が聞こえたゾ…」

俺はワザとらしく口元を隠した

「有料です」

アルゴは口を膨らませて、仕方ないと呟くと

「なら交換だナ、おいらのこの情報と交換!」

「いいぜ、交渉成立」

そして俺らはお互いに情報を交換しあい、そのご、もし本当にキリトとアスナが結婚した時に備えサプライズの計画を立てた。しばらく話していて気が着くと外はすっかり夕方になっていた

「っと、俺はそろそそ行くかな…」

「もう行くのカ?」

「あぁ、そろそろ時間だし、さっきリズから黒印の研ぎが終わったって連絡きたしな」

すると、アルゴは不自然に笑うと何やらたくらんでいる顔をした

「そうカー。じゃ、また今度ナ!」

「?あ、あぁ」

俺がアルゴの企みに気付くのはもう少し後の話だった

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