機動戦士ガンダムSEED
0197話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を使い、大雑把にこの空間の中心地点と思われる場所へと向かう。
「さて」
空間倉庫のリストを脳裏に表示し、ゲートシステムが入っているコンテナを選択。すると次の瞬間には俺の隣にコンテナが現れていた。
コンテナに取り付けられている装置を使い、ゲートシステムを展開させる。
まずはコンテナの天井部分がスライドされ、四方の壁が地面へと倒れ込む。サイコロを分解した様子を思い浮かべると分かりやすいだろう。そしてコンテナが展開した中心部分――天井部分がスライドして一面だけが長くなってるので正式には中心ではないが――に高さ5m程度の機械の塊があった。
「これがゲートか」
システムXNの量産型という話だったので、てっきり簡易版リュケイオスのようなものだとばかり思っていたのだが、傍目にはゴチャゴチャした機械の塊にしか見えない。だが、考えてみればそれも当たり前だろう。元々は機動兵器を転移する為に作られた量産型システムXNを改良したものなのだから。
展開が完了したゲートへと近づいていくと、ゴチャゴチャした機械の塊にモニタが備え付けられている。どうやらタッチパネルとなっているこれが操作システムらしい。
モニタを見るとコンテナを展開させた時点で既に操作が可能になっているらしく、幾つかの表示が現れている。……ただし今選べるのは『ゲートシステム起動』というものだけだが。
恐らくこれを選択する事でホワイトスターにあるリュケイオスとの空間を固定するのだろう。取りあえずホワイトスターと接続しないとどうにもならないのでゲートシステム起動を選択。
一瞬強烈な光が周囲を照らし、数秒後には既に光が収まっていた。
……閃光弾かよ。
いきなりだったので目を瞑る事も出来ずにまともに目つぶしを食らってしまった。幸いなのは本物のスタン・グレネードのように敵を無力化する目的ではなく、この世界とホワイトスターを固定化させる際の副作用(?)のようなものだった事だろう。いわゆる『仕様です』と言う事か。
眩んだ目も10秒程で元に戻り、ゲートシステムのモニタへと視線を向ける。そこには『ゲートシステム正常作動中』と表示されており、固定化が成功した事を教えてくれていた。
次に通信と書かれている場所へと接触するとモニタに通信ウィンドウが立ち上がる。立ち上がるが……誰もいない。まあ、確かにリュケイオスの制御装置がある転移区画に常に誰かが常駐している訳でもないのだからそれも無理はないだろう。
やがて通信ウィンドウの向こう側からドタバタとした音が聞こえてきて一人の男がひょっこりと顔を出す。
その顔には見覚えがあった。レモン率いる技術班に所属している男だ。
と言うか、今のホワイトスターにはコーネリアとエキドナ以外はレモン率いる技術班と量産型Wしかいないのだからそれ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ