第四章 空白期編
第九十話 『シホの魔術授業』
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
騎士も人に教える立場になるのだからやはり有能な人材が揃っていることになる。
◆◇―――――――――◇◆
…そんなある日にアリサはすずかと一緒に学校の帰り道を歩いている時だった。
「こうして二人で帰るのも久しぶりね」
「そうだね、アリサちゃん。最近はシホちゃんとかと帰ることが多いけど、でも管理局のお仕事があるから途中で早退することも多くなったもんね」
「そうね。あたし達も中学に上がったらそんな生活になるのかしらね」
「そうだね」
そんな事を話している時だった。
突然目の前から黒いスーツを着た男達が何人も現れる。
それにすずかとアリサはまたか…と、欝陶しそうに思う。
「月村すずかにアリサ・バニングスだな?」
「そうだけど…なんですか、あなた達は?」
「君達を迎えに来たものだよ。さぁ、一緒に着いてきてもらおうか」
「「嫌です」」
二人は怖じけもせずその誘いを断った。
それで男達はすぐに表情を怒りに染めて、
「ガキだと思って下手にでていりゃいい気になりやがって! おい、野郎共! さっさと二人を捕らえるぞ!」
『おー!』
のぶとい声をあげて男達は一斉に二人に仕掛けてくる。
しかし二人には守護者がいる事を男達は知らない。
どこからともなく鎖が伸びてきて一人の男を縛り上げ、他の男達も全員気を失い倒れだす。
命令していた男だけは状況が理解できずに間抜けな面をさらす。すぐにそいつも気絶させられる。
そして二人の前に二人の男女が出現し、
「スズカを襲おうとするとは命知らずですね…?」
「儂等がいることも知らずよくかかってきた。よって峰打ちにしておいた。ありがたく思え。儂の一撃を手刀だけで済ますのだからな。本当なら殺しておるところだぞ?」
ライダーは妖艶な笑みを浮かべ、アサシンは豪快に呵呵呵!と笑う。
「ライダー。全員連行しようか」
「そうですね、スズカ」
「たっぷり絞りだすわよアサシン!」
「うむ。セイバーのマスターにも協力を願うとしようか」
もう日常とばかりに男達を運んでいくライダーとアサシン。
すずかとアリサの二人はシホの教えにより精神的にも強くなっているのだった。
ライダーとアサシンという助けてくれる存在も二人を勇気づけてくれている。
「すずか。これからも頑張りましょうね!」
「うん! アリサちゃん!」
二人で拳を付き合ったのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ