第四章 空白期編
第九十話 『シホの魔術授業』
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最後に派手に割れたのはアリサのだった。
「ほらほら。強化のし過ぎよ。そんな事じゃ先は遠いわよ?」
『はーい…』
それで三人はまた強化の練習を再開する。
「くくくっ…まだまだ青いよの。儂のマスターなのだからもう少し頑張ってみよ、アリサ」
「分かってるわよ! こんな単純作業、すぐに会得してあげるわよ!」
「その意気だ。呵呵呵!」
アサシンはアサシンなりにアリサの事を応援しているらしい。
そこにすずかの護衛としてメイド姿のライダーがバニングス邸にやってきた。
その姿を見てシホは、
「ライダーももうメイド姿が板に付いてきたわね…」
「はい。おかげさまで。それよりシホ、スズカの調子はどうですか?」
「まだまだこれからね。今はまだ基本の強化魔術を練習中よ」
「そうですか。スズカ、頑張ってくださいね」
「うん。ライダー。私、頑張るね!」
すずかはライダーの言葉に頑張りながらも返す。
「キャスターもいるからキャスターに呪術も学ぶならアリかもしれないわね」
「こうして考えてしまいますとメディアももしいたらいい師匠になれたでしょうね…」
ライダーがそんな事を言いだすがすぐにシホが、
「いない人を無い物ねだりをしてもしょうがないわ。それにメディアだったらなにか対価を支払わないと教えてくれなさそうね?」
「確かに…そうですね」
それでシホとライダーはため息を吐く。
「シホちゃん、ちょっとここを見てもらっていい?」
「なに、すずか?」
「今度はうまくいったと思うんだけど…」
「そうね…少し調べてみるわ。解析開始」
それでシホはすずかの強化したランプを調べてみる。
「………」
「どう、かな…?」
「うん。ちゃんと強化できているわ。この調子でやっていきましょうね」
「うん!」
「シホ、こっちも!」
「こっちも頼むわ!」
「はいはい、すぐに見るから慌てないの」
そんな感じでシホは三人の強化具合を解析するのだった。
ライダーはその光景を感心した目で見て、
「リンにこてんぱんに魔術で絞られていたシロウが、シホとなった今では人を教える立場になっているとは…変われば変わるものですね」
そこにシホが戻ってきて、
「…それはやっぱりイリヤとシルビアさんのおかげだと思うのよ。シロウのままだったら人にモノを教えるなんて到底できなかったと思うから。
実際士郎ははやてに魔術を教えていないでしょ…?」
「そうですね。そのような話は聞きませんね。
むしろ魔導の方はリインフォースに教わり、魔術はキャスターに教わっているそうです」
「やっぱり八神家は色々と豪華ね」
シホはそう呟いた。
八神家は教える人も充実していると。
将来は某鉄槌の
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