第四章 空白期編
第九十話 『シホの魔術授業』
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の強化系を学びましょうか。基本もとっても大事になってくるわ。私がカートリッジシステムを使わないのも身体強化を使っているおかげだし」
『わかった!』
三人とも大きく返事をしてシホに応えた。
「そして強化も様になってきたようなら次は暗示系、結界系、治癒系、黒魔術系、呪術系、錬金術系………と少しずつだけど魔術の幅を増やしていきましょうか。
三人の適性魔術も見極めないといけないしね」
シホの上げた魔術の数々に三人はどんな魔術が得意なのか胸を高らかせる。
「ちなみにやっぱりすずかは魅了の魔眼が適性魔術だと思うのよ。そこは魔眼持ちのライダーかアルクェイドに習うのもいいかもね」
「うん!」
「後、今はいないけど実はなのはは治癒魔術が一番適性が高いのよね。魔導師とは正反対で平和な適性だわね」
「なのはらしいわね」
「うんうん!」
「そうだね!」
三人がなのはの適性に合っていると述べている中、
「それと三人とも。なにか緊急事態でも起きないかぎり決して人前で魔術は使わないようにね?
過去の私が悪い見本だけど変に注目を浴びるのはあなた達にとっては不本意でしょう?」
「そうね…。もしかしたらもう私達の世界にもシホがいう魔術協会のような魔術師を総括する怪しい組織が生まれている可能性があるのよね?
それとそういったもとから存在するカルト集団から魔術回路持ちが生まれる可能性も考えておいた方がいい、そんなところ…?」
「その通りよ。だからむやみやたらに魔術の行使は控えることね。
あ、それも見越して三人には記憶を暗示で操作する術を覚えさせるのもいいかもね?
記憶を操作して魔術を使った光景の記憶だけ無くさせるのも一つの手だわ」
シホはなにかシルビアとしての人格が半分混じっているようでさっきから妙に饒舌で舌が回っている。
それでも三人はタメになる話なら聞き逃しちゃダメだという思いでシホの言葉に耳を傾けている。
そして近い将来は三人ともシホを越えてかなりの魔術師として成長するのは確定事項なのだが今はまだ咲き始めたばかり。
焦っては事をし損じてしまうのでシホの基本的方針である無茶は絶対にしてはいけないを無意識に実践しているのであった。
「…うん。やっぱり覚えさせる事は山ほどあるわね。だから…三人とも、覚悟しておきなさいね?
私が三人をかなりの腕の魔術師に成長させてあげるから。それはもう魔導師にも引けを取らせないほどのね」
『うん!』
それから三人はもう使い終わったランプなどを強化させていく一見地味だが基本でもある魔術をしていた。
その折、
パリンッ!
「あっ…!」
ピシッ!
「わっ!?」
ガシャンッ!
「あうっ!?」
三人とも強化のしすぎでランプを割ってしまっていた。
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