神との遭遇、戦闘、そして…
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。
ただ、神を殺すと何かしらの事があるとアテナが言っていたが今は気にしていられない。
「それじゃあ、ちょっとばかし神様でも狩りでもしますか」
そう言い、蓮華はあの神を屠るべく駆けだした。
この時の蓮華は予想だにしなかった。自分が神殺しとして人々から恐れられ、崇められる日常に。そして神々との多くの闘争をする事になるとは。
◇ ◇ ◇ ◇
魔力を使わずただ自身の強大な脚力を持って吹き飛ばされた距離をたった二歩で詰め、神に肉迫して行った。
「ム?やはり生きておったか、人間!!」
ビルを溶かした神はどうやら蓮華があの程度で死んでいるとは思っておらず、様子を見ていたようだ。
そして目の前に現れた蓮華に驚く事無く冷静に対処し、神は金槌を振るい、蓮華の視に当てた。
「なんだと!!?」
しかし、それは当ったのに対し手応えが無く、蓮華の体をすり抜けたのであった。
神が振るったのは高速で動いていた蓮華の残像であり、そこに蓮華の実体はいない。
そして
「何処に!? グフッ!!」
蓮華は神の右側面に居り、拳を放っていた。
―崩月―
内部集中破壊を目的とした拳は神の体の中を崩(壊)した。
しかし、神はまた金槌を振るった。それを蓮華は避ける。
そして、神は口角を上げ、鋼すらも容易に溶かす火球を放つ。
それを蓮華は避けようとするが避けられず直撃した。
何故なら金槌を持っていた手を振るったと同時に離し、蓮華の右腕を掴んでいたからだ。
「はっはっはっは! 貴様は強かったぞ人間! このへーパイストスに此処までの傷を負わせるとは。もう少しすれば貴様が神殺しに成っていたであろうな」
そう言い、へーパイストスと呼ばれた神は煙に包まれている蓮華の手を離した。
離してしまったのだ。それが自身を殺す一瞬だと知らずに。
「――あ〜、なるほど。あんた雷、火山、火と鍛冶の神のへーパイストスか」
「なっ!!?」
煙の方を向くとそこには空白の出来ている煙が残っており、何かしらが通った後のようになっていた。
「武神や剣神、戦神だったら“反応”されて反撃喰らって死んでたな」
煙のほうから聞こえていた声は今度は自身の後ろから聞こえてきた。
そして振り返るとそこには炭化して死んでいる筈の蓮華が体を向けずに立って生きていた。
しかし、鋼を溶かす熱量を喰らって無事なわけでも無く、所々火傷を負っていた。
そして腰には日本刀を差していた。
「…何故生きてる!?」
驚愕の
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