神との遭遇、戦闘、そして…
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た。
「……久々の外界か」
その声は男のものであった。
その男は片足を引きずりつつも町を見ていた。
「こうして、出てくるのも悪くないが些か邪魔なものが多い」
彼は昔の町の景色を思い浮かべながら町をその瞳に映し出す。
神々の武具を創った身としてはこの景色は見るに耐えないものが多い。
「ならば、邪魔なものを消してしまおう」
その言葉とともに町は火に包まれた。
◇ ◇ ◇ ◇
膨大な呪力が撒き散らされ、それと同時に蓮華は目を覚ました。
長年の経験から自身に迫る危険などを感知するのが長けている証明でもあった。
「おいおい、誰だよ!これだけの呪力を撒き散らして!」
そこで蓮華は部屋から出てホテルの屋上まで行き現状の確認をする事にした。
屋上まで上がり目にしたのは、辺り一面炎により燃やされている光景であった。
「これだけの規模の炎、高位の魔術師でもこうは成らない。と言う事は――」
蓮華は自身の魔力少し使い、薄く、広く広げていった。
―円・劣―
ハンター×ハンターの円を模して創った広域索敵の術だ。
何故『劣』かと言うと神獣や神の呪力耐性により弾かれるし。何故知っているかって?アテナで試した。それにオーラを使っていない。そして何より、
―バチッ!―
今の音は円・劣が弾かれた。と言う事は
「―最悪だな。元凶を見つけたが、こっちの居場所もバレた」
そう魔力を少量だが使っている為、勘の良い神獣や神、そして神殺し(まだ、会っていないがアテナから教わっている)と言った連中に居場所がバレるのだ。念とかならバレなさそうであるが生憎とそう言った能力を“観た”事がないので使用できない。
「さて、どうする?」
逃げる? 神様相手に逃げられたら苦労しないだろうけど恐らく無理。
戦う? それもありだが死ぬ可能性が高い。
様々な事を考えていると膨大な呪力の塊が何かを放った。
「クソッ!」
そこから居た場所をすぐに離れると雷が落ち、壊していった。
(ビルに居た人達は皆もう出ている。だが、もし出ていなかったら悲惨だな)
「貴様か。先の魔術は」
そこに居たのは巨大で屈強な体を持ち、肩に金槌を担ぎ、脚を引きずっている大男であった。
「――そうだと言ったら?」
体を全身、頭から爪先まで自身の魔力を巡らせる。来るか!
「目障りだ。消―」
その言葉を言い終わる前に、足に集中させた魔力を放出し瞬動術で駆ける。そしてその神の目の前に行き
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