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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
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束は踏襲しないと……」
「言葉の使い方間違っとる気がするんやけどな……」
「間違ってないですよう……」
むくれるアスカを尻目に部屋に上がろうとする彼だが、そこにはやてが声をかけた。
「あ、兄ちゃんお帰りー。先お風呂入っちゃってー」
「ただいまー。わかった」
「あ、じゃあ私が背中を……」
「絶対それだけですまんから来るな」
「え……?」
呆けた顔をしたアスカにさらに畳み掛ける竜二。
「お子様ご禁制行為を小学生がおるところでしようとするなお前は」
「むしろなぜ主がそこまで自制できてるんですかねぇ……」
「お前が朝からナニしてるからやろ。気づいたら下半身脱がされてるし股間にお前おるし」
「あ、アハハ……」
「コホン……」
などとご禁制スレスレの会話にシグナムが咳払いをして遮った。
「あ、シグナムさん……」
「兄殿、アスカ殿、やめろとは言わないからせめてその話は主のいないところでしてくれないか」
「やなぁ。情操教育上悪すぎる。とりあえず風呂入ってくる」
シグナムが釘を刺すと、竜二が自室へと上がっていった。
「まったく……アスカ殿もアスカ殿だけどな」
「わ、私ですか?」
「大半そなたであろう?そういった話をふっかけているのは」
「ひ、否定できない……くすん」
「泣き真似って子供か……やれやれ」
さすがのシグナムも、このタイプには手を焼いているようだ。右手を額に当てて盛大にため息を付いた。
「さぁて、兄ちゃんのご飯用意せななー」
そんな彼女たちのことなど知らぬ存ぜぬとばかりに、うれしそうな顔ではやてが冷蔵庫から皿を取り出して電子レンジへと放り込むと、片手鍋を火にかけていく。
「……それで、魔力反応はあったのですか?」
「この街には何人かの者がありました。しかし、面識がないので協力してくれるかどうか……」
「そうですか……そう都合よく魔法生物がこの辺りにいるわけないですよねぇ……」
「現在ザフィーラとシャマルが、別の次元世界に出かけています。ザフィーラは守備の要ですが、攻撃にも秀でているのでうってつけかと」
「なるほど、それは確かに。ヴィータちゃんはどうしていますか?」
「今のところは出撃していません。しかし、次はそろそろ私たちの出番かと。兄殿もそれなりに形にはなってきていることですから」
「だといいんですが……」
闇の書の魔力蒐集は、あまり進んでいないようだ。しかしそれでも、はやてのリンカーコアへの浸食は抑えられているはずだとシグナムが語ると、アスカはそれきり竜二が風呂から上がるまで黙り込んでしまった。
それから数日後。暑さが和らぐ夕方にさしかかろうかという時間に、竜二は一人で青いミドルスクーターにまたがり、とある場
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