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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
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、店長なのに機材を触るのに慣れていないらしい。明らかに青年より動きが遅い。
「むぅ……デスクワークは苦手だというに」
「泣き言はいいですから」
「私は行かなくてもいいのかい?」
「結構です。むしろ邪魔になります。それに書類ためてると、またあの秘書さんにどやされますよ。あ、いらっしゃいませー」
そしてこの青年が客の対応に向かっている間に店長がノートパソコンのあるデスクへと向かうと、まるで女性的ともいえるほど白く細いその指を踊らせるように、滑らかにかつすばやくキーボードを叩いていく。デスクワークが苦手という言葉はまるで嘘のような作業速度である。ちなみに邪魔といわれたことはあまりこたえていないようだ。
「まぁ、売り上げ以外にも私の個人的な興味というか、本業につながることなんだがね……青年よ。私の期待に背かんでくれたまえ」
などとつぶやきながら画面と格闘している間に、竜二も更衣室から出てきた。
「さぁて、今日も気合入れていきますか……店長、どれからやったらいいです?」
「ああ、今入り口にお客さんたちが来ているから、先にそっちの応対からお願いしていいかな?今矢吹君が一人で向かっているが、たぶん回らないだろう」
「だと思うなら店員増やしてくださいよねぇ……わかりました」
「頼むね。なかなか面接にすら来てくれなくて」
「ったく、全然人足りてないってぇのに……いらっしゃいませーどうぞー」
色々こぼしながらも、客のほうへと向かっていく竜二だった。そんな店の奥からは、楽器を触っているときのゆっくりした動きが嘘のように、キーボードを叩く音がしばらくの間全くやまなかった。
「お先失礼しますー」
「ああ、お疲れ様ー」
夜20時。閉店作業を終わらせて帰宅する竜二を、矢吹と呼ばれた青年が呼び止めた。
「あ、八神。ちょっと飲んで帰らない?」
「ん?ああ、悪いけど無理。給料日前やから金欠なんよな」
「そっかぁ、バンドやってたときのこと、色々聞きたかったんだけどなぁ」
口ぶりとは違い、もともとそんなに期待していなかったようで、あっさり引き下がる矢吹。
「まぁ、それはおいおい語るわ」
「期待してるよ。それじゃあまた」
「おう、お疲れ」
そういって竜二は、乗ってきたバイクにまたがって帰っていった。
「そういや、直人の奴はまだ顔合わせてないのかな?まぁ、連絡だけは入れといてやるか……」
そんな彼を見送ると、携帯を取り出しどこかへと電話をかける矢吹だった。
「ただいまー」
「お疲れ様です」
「おう……」
夜21時。帰宅した竜二をアスカが出迎える。
「お風呂にします?ご飯にします?それとも……」
「そのくだりはやらんといかんのか?」
「お約
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