機動戦士ガンダムSEED
0196話
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ヤと眺めながらムウが俺へと話を振ってくる。
「そもそも雇用契約云々というのはあくまでも建前だったらしいな」
「建前?」
「ああ。自称ナチュラルの俺がMSを操縦出来るのはおかしい。よって実はコーディネーターなんじゃないかと疑っていたらしい」
「でも、ヘリオポリスでアークエンジェルに乗った時に検査をしたじゃない」
「どうにかして他人のデータと入れ替えたと思ったらしい。JOSH-Aの研究者に直接髪の毛を引き抜かれたよ。で、その後は士官室のような所に軟禁されていた訳だ」
「じゃあ、サイクロプスの事はどこで?」
まさか原作知識やスライムで情報を得たとは言えないしな。……あの中佐に泥を被って貰うか。
「アラスカ基地で俺に対応した中佐が自慢気に語ってくれた。疑わしきは罰するのがブルーコスモス流らしい。検査して俺がナチュラルだと判明しても信じたくなかったんだろうな。あるいは自分がミスしたのを認めたくなったか。ともあれ青き清浄なる世界の為にってな」
「ブルーコスモスねぇ」
苦い顔で溜息を吐くムウ。この様子から見ると、ヘリオポリスでの事件より前にブルーコスモスと何かあったのかもしれない。
そんな話をしているうちに、以前ウズミと話したブリーフィングルームが見えてきた。部屋の前には恐らくSPだろう。数人のスーツ姿の男女が立っている。
「あそこだな」
「マリュー・ラミアス、ムウ・ラ・フラガ、アクセル・アルマーでしょうか?」
「はい。ウズミ様に呼ばれて来ました」
「ウズミ様は既に中でお待ちです。それと、武器等ありましたらここで預けていって下さい」
武器を預けろと言われたものの、3人共武器は持ってなかった為に一応の検査を受けてそのまま会議室の中へと通された。
「ようこそ、と言うべきなのかな」
椅子に座っていたウズミが立ち上がってこちらへと近寄ってくる。護衛としてだろう、部屋の中にはキサカの姿もあった。
そのウズミに向かい、頭を下げるマリュー。
「私どもの身勝手なお願い、受け入れて下さってありがとうございます」
「事が事ゆえクルーの方にはまた不自由を強いるが、それはご了解頂きたい。ともあれ、ゆっくりと休む事は出来よう」
「ありがとうございます」
「連合軍本部壊滅の報から再び世界は大きく動こうとしている。一休みされたら、その辺りの事もお話しよう。見て聞き、それからゆっくりと考えられるがよかろう。貴殿等の着ている軍服のその意味をな……だが、その前に」
途中で言葉を切ると、今まで話していたマリューから俺へと視線を向けてくるウズミ。
「以前、君は言っていたな。君の話通りに事態が動き、このオーブに再度アークエンジェルが来た時には君の正体を教えると。あの時は正直君の話を殆ど信じていなかった。だが
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