暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0196話
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 アラスカでの出来事があってから10日、アークエンジェルと5隻の艦艇は無事にオーブへと辿り着いた。領海に入った時にオーブから出されたエスコート機の案内に従い、以前と同じようにモルゲンレーテのドックへと入っていく。

「着いた、な」
「ええ」

 アラスカからここまでの道中で張っていた緊張の糸が切れたのか、どこか気怠げな顔をしながら頷くマリュー。そんなマリューに、オーブからの通信を受けたトールが声を掛ける。

「艦長、オーブ政府の方からこれからの事について会議を行いたいとの連絡が来てますけど」
「え? ええ、分かったわ。こちらからは私とフラガ少佐が出向けばいいのかしら?」
「ちょっと待って下さい。……えっと、アクセルさんも同行して欲しいそうです。会議の場所はMS工場のブリーフィングルームで、場所はアクセルさんが知ってると」
「アクセルに?」

 俺の名前が出た事に意表を突かれたのか、こちらへと視線を向けるマリュー。操舵手であるノイマンの隣に座っているムウはどこか面白そうに俺へと視線を向けている。

「俺は構わない。恐らく前回交渉をしたのが俺だったからだろう」
「そう言えばそうね。分かりました、すぐに行くと伝えて下さい」
「はい」

 トールがオーブへと通信を送り、それを横目にムウがこちらへと近づいて来る。

「もしかしてお前さん、いつかこうなるかもしれないと分かっていたのか?」
「さて、な。それよりもあちらさんをあまり待たせる訳にはいかないだろう。早めに行った方がいいんじゃないか?」
「それもそうね、じゃあ早速行きましょうか。アクセル、ブリーフィングルームの場所は貴方が知ってるのね?」
「ああ」
「はてさて、鬼が出るか蛇が出るかってな」

 ムウのどこか冗談っぽい口調に苦笑を浮かべながら以前ウズミと交渉したブリーフィングルームへと向かう。
 にしても、この場面であの場所となると……以前の約束を果たす時が来たと見るべきか。

「そう言えば、今の今まで聞くのを忘れてたんだが……」

 アークエンジェルを含め6隻もの艦が入港した事により、技術者や整備員が忙しく動き回っているモルゲンレーテの工場の中をブリーフィングルームへと向かって歩いていると、唐突にムウが話し掛けてくる。

「アクセル、お前さんは結局なんでこの艦に戻ってきたんだ? 確かアラスカにアークエンジェルが着いたその日にはもう雇用契約がどうのってアラスカ基地に連れて行かれただろう?」
「そう言えばそうね。それきり全く連絡が無かったから、てっきりもう新しい仕事を探して出て行ったのかと思ってたわ」
「おいおい。お前さんにゾッコンのアクセルがそんな真似をする筈がないだろう? なぁ?」

 ゾッコンという台詞に顔を赤くするマリュー。それをニヤニ
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