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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第三十八話 思想と目的
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は違う。しつこい様だが、ここには既知も、未知すらもない。ここには無しか存在しない。可笑しいと嗤うか。無は無いからこそ無なのだと?座の意志は全てを支配していると。嗤いたければ嗤うがいい。無という存在は確かにここに有る。人の測りで概念を測れると思うな。
故に、俺は俺だけが知っている。お前が飽いていることも。そうでありながら続けていることも。そして、お前ですら自覚していないその望みも。無という世界は俺を既知の理から排していた。故にお前の永劫回帰を俺は何度もこの目で見ている。言っただろう、知っている(・・・・・)のだと。
自滅因子(アポトーシス)でも、己の代替品(ツァラトゥストラ)でも不可能だ。ヴィルヘルムやラインハルトは気付いていたようだが、やはり俺たちは同種なんだよ。逆しまではないさ。だが、俺とお前は同じ蛇。永遠を永劫を享受し、それを知り、そして嘆く。それでも総てが同じであったなら、互いが違うものだとわからないほどに似通っていたなら気付かずに進めただろうに。

「やはり、俺はどれだけ時を重ねようとも女神を愛することはない」

「そして、私はどれほどの時を重ねても女神を愛している」

だから、俺たちはどうしようもなく似ていても、決定的にずれている。君の行い、その総てを見てきた。あの子の為に何度も繰り返す君をだ。俺は君を見てもどかしいと思ったよ。
何処までも深い愛を持っていながら、奥手で、そのくせ変なところで頑固者だ。どれだけ時を重ねても叶わない。あと一度、もう一度だけ。そう願って彼女と出会う一本道を選んで進む。どこまでも愚直なその愛。胸打たれたよ。故に君のその恋を叶えたいと願ったし、そのために干渉を行ったんだ。
それを言うつもりはないし、だからこそ俺は友として君を慕っている。

「だからこそ、ここで君の最後の道としてやろう。華々しく散れ」

真実、己の渇望を知れ。そして、彼女に抱かれ次世に託そう。お前はもう十分に働いた。あとは彼女に任せ、お前はひと時の眠りにつくがいい。

「武器も言葉も(人を)傷つける (Et arma et verba vulnerant Et arma )」

幕を降ろそうじゃないか。ここが永劫回帰の終焉だ。彼らは彼らの世界で決着をつける。案ずるな、運命に狂いがなければ女神の騎士が勝つだろう。

「順境は友を与え、欠乏は友を試す (Fortuna amicos conciliat inopia amicos probat Exempla )
運命は、軽薄である 運命は、与えたものをすぐに返すよう求める (Levis est fortuna id cito reposcit quod dedit )」

響く声が静かに、しかし無限の情熱をもって綴られる。

「運命は、それ自身が盲目であるだ
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