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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-16船出(仮)と慕情
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いけど。頑張って、みる」
「ええ。それで、大丈夫よ。」
ふたりのやり取りを見守る、男三人。
「やっぱり、こういうことは、女性だね。それとも、母親だからかな」
「姐御だからじゃねえか」
「やはり、トルネコさんもすごい人ですね!」
少女が
意
(
い
)
を
決
(
けっ
)
したように口を
開
(
ひら
)
く。
「トルネコ。」
「なにかしら、ユウちゃん。」
「トルネコを狙ってた、魔物は倒したから。家に、帰れる?」
「……家、に。」
「ポポロは。ネネさんも。会いたいと、思う」
「……」
「少し、だけでも。」
懸命に訴える少女。
迷う、トルネコ。
マーニャが口を挟む。
「ちっとくらい、帰ってやれよ。灯台で見かけたのは、奴だけだったしな。他にいるとしても、すぐには来ねえだろ」
「……」
ミネアも、背中を押す。
「船の操作も、もう覚えましたから。出発は明日の予定ですし、今日くらいは、ご自宅でゆっくりされてもいいのでは?」
「……」
ホフマンが、だめ押しする。
「帰られるなら、ぼくもお
供
(
とも
)
したいですね!
団欒
(
だんらん
)
のお邪魔はできないとしても、ご主人にご
挨拶
(
あいさつ
)
だけでも!」
「おお、そうだな。連れてく約束もあったし、丁度いいな」
「トルネコ。わたしも、練習して。ルーラで、行けるから。」
総掛かりで説得され、溜め息を
吐
(
つ
)
き、苦笑するトルネコ。
「そうね。それじゃあ、お言葉に甘えちゃおうかしら。確かに、いい機会だものね。」
「よし。じゃ、港に戻ったら、嬢ちゃんのルーラで、送り届けに行くか」
「うん」
再び、船内作業に戻り、
停泊
(
ていはく
)
の手順を確認しながら、港に着く。
翌日の出港に備え、積み荷の確認と、不足分の依頼をして、宿に帰る。
身支度を整え、少女のルーラでエンドールに飛ぶ。
ホフマンは華やかな城下町に盛り上がり、置き去りにされそうになって慌てて一行に追いすがる。
預かり所に着き、
躊躇
(
ためら
)
うトルネコの背中を少女が押し、兄弟に続いて店内に入る。
すかさず、店主の声がかかる。
「いらっしゃいませ!おや、マーニャさんにミネアさん。数日ぶりですね。ユウさんは、……トルネコ?」
「……あなた。」
「……お帰り、トルネコ。無事だったんだね。本当に、よかった。」
「ただいま、あなた。みなさんと、一緒に旅をすることになってね。とても強い方たちで、早速、追っ手の魔物を倒してくださって。それで、ルーラで連れてきて頂いて、帰ってこられたのよ。」
「そうなんですか。みなさん、ありがとうございます。」
「礼なら、嬢ちゃんに言ってくれ。魔物を倒したのも、ルーラでここまで連れてきたのも、嬢ちゃんだからな」
「そ
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